2019年11月8日金曜日
「すべて政治に属する」か
池澤夏樹が今年のノーベル文学賞の受賞者ペーター・ハントケのことを書いている(朝日新聞11/6、「終わりと始まり」)。いくつもの刺激的な事実があり、思い出されることがあって面白かった。
2019年11月7日木曜日
不思議な里山
かつての大滝村の、和名倉山や甲武信岳などの奥秩父連峰に源を発する荒川の流れが秩父市の中心部貫いて流れ、南北から東西に大きく屈曲する地点に皆野の町がある。東の小鹿野町に源流をもつ赤平川が荒川に合流するのもこの地点。二つの下線を抱える秩父盆地と呼ばれる山間の広い平地を縁取るように佇んでいる山並みに「皆野アルプス」という名が冠せられている。破風山627m。「はっぷさん」と呼ぶと、皆野町役場観光課発行のマップにある。その山に昨日(11/6)、山の会のmrさんをチーフ・リーダーにして歩いてきた。天気は晴朗。雲ひとつない。
2019年11月5日火曜日
よみ人知らず
今日(11/5)の朝日新聞「折々のことば」で《よみ人知らず》が紹介されている。紹介者の鷲田清一は、こう続ける。
《誰が作者かわからないというより、人から人へ伝わるうちに少しずつ変化し、誰が作者か特定できなったということだと、ブルガリア出身の日本文学者、ツベタナ》
なるほど、そういわれてみると、その通りだ。
2019年11月4日月曜日
わが十年の心の機縁
思いついて、昔のブログ記事を読みなおしていました。このブログも、はじめてから12年。途中、プロバイダの都合でブログ提供が中止され断絶したので、再構築したブログは、2014年の5月までしか遡れません。
目を通していて、《この「真理が人間をつかまえる」という「他力」こそ、私の「機縁」の中であるときパッとひらめいて腑に落ちる思いを、的確に言い表しています》と記していることに気づきました。ああ、これが、私が繰り返して想っていた「自然(じねん)」だと思ったのです。
書き落としていたからこそ、出会う表現に、わが十年の径庭と「心の機縁」を感じました。長いのですが、再掲します。
2019年11月3日日曜日
明るい陽ざしの文化の日
天気が崩れると言われていたのに陽ざしも入って明るい。夕方以降に崩れるのかもしれない。昨日、図書館への往復を歩いていたとき、ふと、先日観たアニメ映画「エセルとアーネスト」のプロットのことを思い出した。わずか1時間40分ほどの長さに、両親のたどった足跡を上手に表現している。それは、プロットを巧みに掬い上げて、両親の関係が育んでいた情景を描き出したからではないか。つまり、他人に何かを伝えるためには、あれもこれもととりあげる必要はないのだ。象徴的な出来事を、うまく一つのプロットに掬い取ってまとめれば、要のことはきちんと伝わる、と。そう考えると、いつも、このブログのようにだらだらと、あれもこれも拾い上げて記述する必要はなくなる。私に欠けているのは、削り取る才能なのではないか。
2019年11月2日土曜日
気になる細かいこと2点
去年の昨日(11/1)のブログ記事をみると、海外に住む私の友人へのメールが「不正アドレス」と表示が出て使えないとぼやいている。こちらからのメール送信が届かなかったのだ。ディスコミュニケーション状態にあったのが、このブログを目にしたことで、友人のPCが問題と分かって、そちらの方が対応してくれた。そうか、あれからもう一年になるか。とすると、かれはまたそろそろ日本に帰ってくることになる。速いなあ、ときの経つのは。
2019年11月1日金曜日
社会の土台が分断疎外されつつある
先日(10/29)に「際だったデータ分析の手法」と題して、吉川徹『日本の分断――切り離される非大卒若者たち』(光文社、2018年)の分析手法を取り上げました。今日は、その中身に踏み込んでみます。
軽量社会学を専門とする吉川は、2015年に行われた二つの社会学調査を解析して、20歳から60歳未満の現役世代を「若年/壮年」「男/女」「非大卒/ 大卒」の三つの指標で8つの枠組み(セグメント)に区分けして、まず、それぞれの人口、年収、就労時間、職種、世帯、結婚状況などのデータ(ハードウェア面)を解析して、それぞれのセグメントを一人の人に見立てて「8人のプロフィール」を描き出しています。
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