2018年5月28日月曜日
私の神経戦ご報告(1)詰めが甘い
昨日午後、1時から5時まで「通常総会」が開かれ、理事が交代し、いよいよ私の「神経戦」がはじまりました。実の脚の動きは、日にち薬のようによくなって、どうにかストックをつかずに歩けます。
議事を取り仕切っていて感じたこと。
(1)問題提起者の分野を分けもっているのはよくわかるが、副理事長担当の防犯カメラ設置の件で、昨年の臨時総会で決めたことと異なる「契約」と指摘され、カメラとレコーダーの値段とか、5年契約のあとどうなるのかということについて、「わかりません」と応えるという詰めの甘さ。こういう子細は、案外関心外のことに関して私も覚えがあるから、肝に銘じなければならないと思いつつ、(で、どうするの)と議長席から、見守る。
(2)応答の始末に戸惑って立ち往生する副理事長の状況に対して、(最高責任者の立場にいる)理事長が、判断を挟もうとしない。当事者性の希薄さなのか、他人のことに干渉しない優しさなのか。
議事がとまっては困るので、私が質疑応答の要点を三つにまとめ、それを踏まえて(臨時総会の決議に相応するならば)「契約」する、そうでないときは「再検討する」としてよろしいですか、と理事長をみて問うと、副理事長の方をみて、そちらに聞いてくれという顔をする。人の好い副理事長は、うんうんとうなずく。もう一度三点を「ことばにして」議事録に記載してくださいとつけくわえ、賛否を問い、賛成多数でひとまず終わらせた。
あるいはこういうこともあった。じっさいに行った「雨漏り補修」を「主な事業報告」に書き入れていない。たぶん見落としたのであろう。私などもよくやることだ。素人集団の管理組合理事会が取り仕切っているのだから、この手のミスは、アハハそうでしたねと訂正補足すればいい。じっさい、議案書を配布して、総会前に指摘された「大規模修繕業務設計業務費」については、追加の補足をしている。「雨漏り補修」は何十万かの金額を支出している事業なのになぜ載せなかったのかと問われ、どう応えていいか困っている。おいどうしたの、と訊きたいが、そうですねと言ったまま、思案投げ首。議事がとまることを気遣う私が我慢できず、とうとう、「主な事業報告」の末尾に加えるというのでいいですかと提案者に質し、ハイと応えてもらって次へと移った。つまり何を決議するのか、議事の末尾を意識していないのではないか。
はたまたこういうこともあった。わが団地は高齢化が進んでいる。世代交代して子どものものになっているのは、若返りと言ってよい。ところが子どもの通勤には不便だというので、賃貸住宅としている世帯もある。ご本人が転勤のため、しばらく海外へ行くため、賃貸にするということもある。元から住んでいて高齢化すると、身体が自在にならなくて、(10世帯か9世帯の)階段毎の持ち回りの理事を務められなくなる。あるいは不動産屋が所有して、売り物件の「空家」になっているのもある。こうして十年ほど前から、理事の順番持ち回りを再検討してはと「論題」になっていた。それが今年も先送りされている。何をしてんだとお叱りを受ける。と、総務を担当する理事が「理事会議題」を指して、ここで議論していると応える。問われた理事長は「それは自治会長さんにお願いしたから、そちらに問うてくれ」と応じる。質問者は、(自治会と理事会の役員が重複しているとは言え)いま理事会の通常総会で議論しているのだから、理事長が応えろよと舌鋒鋭い。これはじつは、「通常総会」直前の「理事会ニュース」で、「高齢化問題を論議したが成案を得られなかった」と掲載されていたので、次を引き受ける私は「その論議の敬意を示す文書があればメールに添付してほしい」と理事長に依頼し、送ってもらっていた。総会の一週間前のことだ。そこには、さらに前の年度から引き継ぐようにして、おおよそA4版1枚半くらいの「検討案」が列記されていた。この「理事会ニュース」の掲載自体が、事前の指摘に応えたものであるらしい。つまり、理事会は何もしていなかったわけではないと弁明しているが、理事会での論議を「広報」に載せていないから、こんな質問が出てくるのに見当違いの弁明をしているとわかる。この「論題」も、今年度の新しい「重点施策」として取り上げるとまとめて、議事をすすめた。
いやはや、つぎつぎと仕事がかぶさって来るね。でも今日になって脚の調子はだいぶ良くなり、一応「神経戦」も本腰になるからと昨日の「課題」をまとめていたら、建築担当理事から「給水第三ポンプの水漏れについて、現地を見てきました」とメールが入る。写真もついている。おや、「見積書」までついている。鏡書きをみると5/22。なんだこれは。事務室に出かけ、事情を聴く。定期点検で水漏れが分かり、理事長や建築担当理事に報告した、と。その引継ぎを昨日受けた建築理事といま観てきたところという。で、前理事は修理依頼をしていないのかと質すと、何も手を打っていないという。建築理事にあって、事態の深刻さを質す。いますぐに破損などにいたるわけではないパッキンの弛みによるものだそうだが、修理しないわけにはいかない、と。よろしくとお願いしてきたが、素人理事会の弱点は、詰めの甘さ。事態を判断して、事態を処理する責任回避の身体の習慣。人柄は良い。だが環境や事態の厳しさとそれなりに向き合おうとする気迫に欠けると言おうか。いやなものから目を背けたい心性というか。
でもこんなことを言っているから、「神経戦」になるんだよと思わないでもない。
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