2019年2月2日土曜日

悼む


 昨日、各階段の掲示板に「訃報」を掲出した。そのせいで、今日、逢う人ごとにNさんは気の毒だったと、悼む言葉を交わすことになった。若い女性理事の一人は、涙目になり言葉が出ない。私まで涙が出そうになり、ああ年をとったとわが身を振り返ることになった。でもそうして皆さんが若い彼のことを言の葉に乗せるのに応対していると、「訃報」を出してよかったと思う。


 今日は明日の理事会に備えて、「議事資料」を印刷製本する。A4版で47ページ。まだ一つ、「議事資料」が届いていない。理事になって8カ月、あと4カ月と数えるようになった。大きな「課題」の、残る一つは、16ページの文章に仕上げた。残るのは、5月の「議案書」だけとなる。ところが、4月末から5月初旬にかけて、10連休となるので、印刷所が「議案書」の納期を1週間早めてほしいと言ってきた。4月中旬になる前。となると、3月の理事会で概要を決め、文章にしてもらって、4月の理事会では「決定稿」にしなければならない。「決算」は、収納会計業務を委託している住宅管理会社が「年間報告書」を4月10日に送ってくる。となると、「決算」と「予算」は数日後に入稿として、ほかのものを片付けて置くことになる。これが緊張を要する。

 何年か前、「議案書」を印刷して組合員に配布した。ところが、その「決算」と「予算」の数字が食い違っているなどの、明らかな間違いが何カ所も指摘されて、その都度「訂正版」を出したものだから、「総会」直前までアタフタしたことがあった。そういうことをくり返していたら、理事会の信用は、なくなってしまう。「修繕積立金の値上げ」と「理事・役員選出制の検討」という大きな「課題」を二つも抱えて、そういう信用失墜をしたら、みっともないではすまない。十分慎重に、しかも着実に「議案書」を作成しなければならない。

 事務所では、土曜日とあって、建築理事が「予算編成」に関する「会計処理」の仕方について、打合せしている。仕事の現役の方が会計理事を務めているから、土日でないと、顔を合わせてやりとりができない。会計年度は4月~3月なのだが、理事の任期は6月~5月になる。その、ズレる2カ月の間の業務処理をどうするか。あるいは、水漏れ調査の費用支払いに保険が適用されて支払われるが、支払いに関するズレをどう会計処理するか。細かい協議が続いている。私は、全部担当者に任せているから、口も出さないし、そもそも口を出せる筋合いがない。
 でもこうして、現役理事の逝去にもかかわらず、管理組合理事会の業務はつづけられている。さすが28年の蓄積をしただけのことはあるなと、私は安堵している。

 お昼近くに1時間ほど外を出歩いた。暖かい陽ざしがやわらかく降り注ぐ。そうか、明日は節分、もうすぐ立春。

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