2017年1月30日月曜日

第24回Seminar報告 (2)住めば都


 「武蔵野台地の突端」と江戸が開かれた地勢を昨日引用したが、思えば、講師のM.ハマダさんが営んでいる小売店は新橋。江戸のころの、まさに武蔵野台地の突端、その先は江戸湾であった。今はその先が東京湾に13km延びて、「暁ふ頭公園」になっている。目下埋め立てている「ごみ処理場」までは、さらに5km延びる。2020年のオリンピックのボート会場建設で話題になった「海の森公園」のあるのがここの鳥羽口になる。この埋め立てが「日本の近代」なのだが、私の印象では、江戸初期からの埋め立てと明治以降の埋め立てとは全く異なる。「江戸はエコ、明治以降はエゴ」という近頃流行りの図柄に私も俗されているのであろうかと思うが、最近の中国のPM2.5の惨状をみるにつけ中国の30~40年先を歩いて来た日本の姿が思い出されて胸が痛む。

2017年1月29日日曜日

第24回Seminar ご報告(1)江戸の「列島改造」町づくり


 昨日は第24回Seminar。これで満4年が終わる。75歳までは続けようやと話していたが、75歳になる年か、75歳がおわる年かは詰めてなかった。その入口に、いよいよ差し掛かる。会場の大学にまだ務めているSさんが「あと一年くらいは頑張るから、終わるところまでやろう」という。そういうわけであと一年、つづけることになった。

2017年1月27日金曜日

ガラパゴス


 相場英雄『ガラパゴス』(小学館、2016年)上下二巻を読む。ミステリー。身元不明の自殺体として処理されていた「事案」に殺人の臭いを嗅ぎ、「903」という記号で処理されていた遺体が「解き明かされていく」。その背景に、日本産業のガラパゴス化が底流して、「事案」の悲劇性が読み取る読者の日常に突き刺さる。

2017年1月26日木曜日

Mt. ever young



 山の会の月例山行。今日は静岡県の東の端、神奈川県との境にある「不老山」。5時間ほどの山歩きの下山後に、駅まで車道を1時間歩くという行程。標高差は約700m。当初、逆のルートを考えていて、登山口まで朝一本のバスに乗ろうと企画していたのだが、下りの急斜面よりは上りの急斜面の方がいいかと考え直して、駿河小山駅から入山することにした。小田急線の新松田駅で乗り換えた電車は御殿場線の沼津行き。国府津から沼津までのこの経路は、箱根の北側を走る。調べたわけじゃないが、(たぶん)東海道線の丹那トンネルが抜けるまでは、こちらが東海道の本線だったのではないか。そう思うほど、ウィークデイの通勤時間帯を過ぎているというのに、乗車している人が多い。同行する何人かも、国府津から乗ってきた。

2017年1月24日火曜日

大寒を超えた


 陽ざしの入り方が違ってきた。我が家のリビング。向かいに五階建ての建物があるから、冬場、一階に住んでいる我が家に陽ざしが入るのは、南西側が最初、やがて南側と移ってリビングが明るく、暖かくなっていた。それが、南東側からの陽ざしが最初に入るようになった。太陽が早く高度をもつようになったのだ。大寒というのは太陽が黄経300度に来たときを謂うと、何かの本にあった。「黄経」というのがどういうことなのかよくわからないけど、冬至のころと比べると、たぶん、太陽の我が家に差し込む角度がある高さに恢復したときを謂っていると解釈している。なにより陽ざしが、うれしい。

2017年1月23日月曜日

第24回 36会 aAg Seminar ご案内 および 新年会 「直前案内」


皆々さま
 いよいよ1月28日(土)、「第24回 36会 aAg Seminar」が開催されます。これで、満四年が完結です。どんな話が飛び出すでしょうか。ご期待ください。終了後に、新年会も行われます。

  ○ 第24回 36会 aAg Seminar

◇ 2017年1月28日(土) 15:00~17:00
    会場:昭和大病院入院棟17階B会議室 
    (品川区旗の台1-5-8、最寄駅:東急池上線・大井町線「旗の台」駅すぐ。地図は下記URL)
       http://www.showa-u.ac.jp/SUH/access/index.html

◇ 講師:Mハマダくん
◇ お題:『江戸・東京のまちづくり』プラス『近未来(10年後?)の東京を探る』


 ○ 新年会  Seminar終了後、17:00~  昭和大学病院入院棟 17F レストラン

庶民の「うそとほんと」


 アメリカの新大統領が就任したことで、連日の新聞テレビはにぎわっている。昨日の朝日新聞の「日曜に想う」は編集委員の福島申二が《「考える人」から「思う人」へ》と題して、こういう。

《「ポスト真実(トゥルース)」という聞きなれない言葉が、昨年来、瞬く間に世界に流布した。好ましい言葉ではない。平たく言えば、事実や真実よりも感情的な言辞や虚言、あるいはウソの情報に民意が誘導されいく状況を指している。》

 ここには三つの思い込みが優先されている。その思い込みが対象化されなかったために「トランプの勝利」ということを予測できなかったことが、まだわかっていない。

2017年1月21日土曜日

ひとり、見事


 「Tさん、亡くなってた」と短いメールが入った。今月中旬のこと。Tさんというのは、四半世紀つづけてきたカミサンのヨーガの師匠。今年最初の教室へ行って、亡くなったと知らされた。去年12月の24日、一人暮らしの師匠の家を、鍵を持っている息子が訪れた。ドアを開けたらドアチェーンがかかっている。呼んでも返事がない。チェーンを切ってもらって中へ入ると息絶えていたというのだ。享年九十一歳。

2017年1月20日金曜日

肚を括る


 読んでいるときに「伝法な女」という言葉が浮かんだ。はたして主人公を言い当てているだろうか。そう思って「日本国語大辞典」を引いてみた。

2017年1月18日水曜日

人間、このくだらない生き物


 オタール・イオセリアーニ監督の映画『皆さま、ごきげんよう』(フランス・ジョージア、2015年)をみた。

2017年1月17日火曜日

「かんけい」が崩壊する


 平野啓一郎『決壊』(新潮社、2008年)を読む。上下二巻、意外にもするすると読む。この作家がこんなミステリ仕立ての作品を書いているとは、思いもしなかった。

2017年1月16日月曜日

どうしたんだろう、この体


 厳寒になったといわれた今日、山へ行ってきた。青梅線から拝島で分かれて西の山間へと入っていく五日市線の終点。武蔵五日市駅あたりまで拓けていた平野部を「秋留野」と呼んでいたらしいが、それを呼称にとって、五日市町など周辺が合併して「あきるの市」になった。中央部を秋川が流れる。その両側に立ちあがる山並みが西の三頭山や御前山などの、奥武蔵の山に突き当たり、奥秩父の山へと連なっていく。まあ、その入口、東京都の最西端、檜原村の元郷から歩きはじめる。午前9時1分。バスを降りると、そのまま登山口に入り込む。「おや、山に登る人がいるよ」と背中の方で声がする。振り向くと、でっぷりと太った地元のオバサンが2人、私が歩きはじめた細い路地の幅に立って、こちらを見ている。思わず手を振る。向こうさんも手をあげる。ヘンなの。

2017年1月15日日曜日

言葉が人を裏切る


 机の上を片付けていたとき、折り込み広告の切れはしの裏側に書き付けた、古いメモが落ちていた。

 《言葉っていうのはね、どうも不自由にしか遣いこなせない時よりも、巧みに易々と遣いこなせている時の方が、本当に痛烈に人を裏切るものなんじゃないかっていう気がする。176ページ》
 
 と、ある。誰の、何にあった言葉であろうか。図書館で読んでいて気になるとメモをする。語り口からすると座談かインタビューのようだ。本だろうか、雑誌だろうか。ま、それはいい。でも、このことば、次期アメリカ大統領のトランプさんはどう受け取るだろう。

2017年1月13日金曜日

欲望は抑えられないか(1)「制御可能」の体幹を鍛える


 ささらほうさらの合宿でやりとりしたことの中に、鷲田清一の「社会に力がついたと言えるとき」に関連してでてきたことが、ひとつある。鷲田が、中高生向けに伝えたいこととして書かれた文章である。

2017年1月12日木曜日

岩茸石山山頂


陽だまりの初山歩き


 「寒波が来ます」という予報を耳にはさみながら、高水三山を歩いてきました。山歩講の「日和見山歩」、kwmさんがチーフリーダーです。麓の予報最低気温は3℃でした。日曜日から火曜日の朝にかけて雨が降りましたから、ひょっとすると山頂近くでは雪が残ったり、凍りついているかもしれないと考え、「念のため軽アイゼン持参」と直前にメールを出していました。

2017年1月9日月曜日

物事を切って捨てる爽快さの厄介さ


 ささらほうさらの合宿に行ってきた。その帰り、もつかなと思った天気が崩れ、駅から家までの間に雨が落ちてきた。外へ出かけていたカミサンは、駅からバスに乗ったという。年末から久々の雨。今朝もまだ落ちている。明後日山に行くというのに、それをさておいて雨を喜んでいる自分が可笑しい。明後日の山の天気をチェックする。雨は今日だけ。明日も明後日も、関東地方は晴れがつづく。最低気温も3,4℃と、足元が凍りつく気遣いがないかもしれない。

2017年1月7日土曜日

第24回 36会 aAg Seminar ご案内 および 新年会も

皆々さま
 平成になって29年目を迎えました。早いもので、とっくに昭和は大昔になりそうですね。

 さてまた、Seminarの月がやってまいりました。今月の講師は、Mハマダくん。お題は「江戸・東京の街づくり」に「近未来の江戸・東京を探る」です。いま賑やかな東京が、太田道灌が城を築いた頃はどうであったか、家康が幕府を開い人工的な手を加えて街づくりをしてきたか、地勢的な移り変わりも興味をそそります。事前に「ご注文」があれば受けていただけそうですので、ふるってハマダくん宛てにメール送信してください。なお、メールを送ったときは、「メールを送ったよ」と電話もお忘れなく。

 Seminar終了後、17時から、Seminar会場と同じフロアのレストランで「36会新年会」を行います。これは1/3のブログでもお知らせしていますが、Seminar:出席/欠席と一緒に、新年会:出席/欠席をお知らせください。1月21日までによろしくお願いします。

◇ 2017年1月28日(土) 15:00~17:00
    会場:昭和大病院入院棟17階AまたはB会議室 
    (品川区旗の台1-5-8、最寄駅:東急池上線・大井町線「旗の台」駅すぐ。地図は下記URL)
       http://www.showa-u.ac.jp/SUH/access/index.html

◇ 講師:講師:Mハマダくん

◇ お題:『江戸・東京のまちづくり』プラス『近未来(10年後?)の東京を探る』

◇ Seminar終了後に「新年会」を予定しています。参加なさる方は、事務局までお知らせください。


******* 今後の予定

★ 2017年3月26日(土)第25回Seminar、講師:Yオオガくん、
                                                      お題:「お伊勢さんの神秘入門」   

★ 2017年5月27日(土)第26回Seminar、講師:Yスナミさん、
                                                            お題:「お金の話」      
                                                                                  
                                                  36会aAg Seminar事務局:kフジタまで  

昭和が終わって29年、息子が私の心配をする


 1月5日、さらに雪が降り積もり、奥日光らしくなってきた。夜中に妹孫が耳が痛いと言ってなかなか寝付けなかったらしい。「中耳炎かな?」と親は心配している。しかし今日は木曜日。たいていの病院はお休みだ。痛むようなら休日急患診療所にでも駆け込もうかと親と話をする。朝ご飯を済ませて妹孫が涙目になっている。婆が「どうしたの? 痛いの?」と訊くと「もう帰るんでしょ、雪遊びができない」と泣いている。チェックアウトまで遊ばせてやってと、爺は本を読んで、上下二巻を読み終わる。

2017年1月6日金曜日

知らないことがいっぱいある


 朝から雪が舞う1月4日。昨日のダイヤモンドダストのような小雪と違い、サラサラで粒は小さいが本降りの観。気温は低い。夜のうちから降っていたらしく、ホテルの庭にはもう15センチくらいつもっていようか。孫たちは雪遊びがしたいというので、爺婆は別行動をとることにする。

2017年1月3日火曜日

 夜中に降った雪が積もり、冬の奥日光の景観が少し甦った。
 今日は、竜頭の滝から湯元までを歩いた。途中の男体山が、いかにも気取ってすっくと立っているように見えた。

2017年1月2日月曜日

あけましておめでとうございます。

 
  穏やかに晴れ渡り、暖かい。中禅寺湖に風もなく、湖の向こうに、雪をかぶった日光白根山がくっきりとした姿をみせていました。


玉野36会新年会のお知らせ

日時:2017年1月28日(土)17時~
場所:昭和大学レストラン(旗の台)
詳細:別途お知らせしますが、日程のみ予定置き下さい。

幹事   三宅