2018年2月8日木曜日
緩やかに効く薬
気管支炎という診断に五日分の薬をもらった。朝昼夜三食後に2種類、朝と夕食後に1種、夜寝る前に2種類と5種類もある。それぞれ咳の鎮静、痰の切れをよくする、気管支の炎症を抑える、気管支の拡張、細菌による感染症予防と、「守備範囲」が違うようだ。320円、ジェネリックでいいかというので、副作用などのことを尋ねたら正統薬と同じだというので了承した。この程度の値段だったと、わが懐を気遣ったのではない。高齢者にかかる医療費の「国難」を少しでも避けようという気分。
昼間は咳がひどくなかったから、効いているのかいないのかわからないほどの効能だなと思いながら夜を迎えた。たしかに、咳き込みは和らいでいる。寝床に入ってから何度か咳で目を覚ましはしたが、熟睡している気分はあった。ただ胸の中で「戦い」が起こっているというか、圧迫されるというわけではないが、ただならぬ気配が起きているという感触に目を覚ました。息苦しいというのではない。だが横になったりしても、そう簡単には収まらないぞという気配を感じた。気管支炎だからウィルスを叩いているわけではない。抗生物質があったから(気管支炎と関係なく、何がしかのウィルスとの戦いが始まって)、それが作用しはじめたのだろうか。
夜中に目覚めたとき半醒半睡というのではなく、意識はとても澄明であったから、熟睡していると思った。しばらく考えごとをしていても構わないほど、はっきりとしていた。薬が効いてはいるのだ。たぶん、薬効の弱い薬を処方したのであろう。劇的に効くというのは、身体にも負担がかかる。それよりはじんわりと時間をかけて直しましょうというのであろうか。4,5日はおとなしくしていてください、と医者にいわれた。
薬を飲めばこれだけ楽になるというのなら、どうして一週間も医者に行かずに放っておいたのだろうと、わが身の始末の仕方の不甲斐なさにあきれている。自力更生というか、内発的な力で治癒できる年齢ではなくなったと言えそうだ。となると、社会的に医療費のお世話になる。これまでは、自分の払っている社会保険費用を上回るほど医者にはいかないと考えてきた。そうはいかないよと、お告げがあったような気分だ。以って瞑すべし。
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