このブログの閲覧数が、週ごとに送られてくる。毎日と毎週の閲覧数と、このブログサービスサイトの全ブログの中の閲覧順位とが記されている。閲覧数が何よと思っていた私は、おおむね1日200件くらいかと識る程度で放っておいた。何がきっかけだったか忘れたが、去年(2019年)から、週ごとのそれを記録するようにした。それが今年になって大きく変わり始めていることを感じた。私のブログの評判がよくなったとか、悪くなったということではない。ブログ全体にかかわる閲覧数が変わり始めていると気づいた。
2019年の週の閲覧数は、最低815回~最高1795回、平均すると1422回であった。1日平均200回であった。いつだったか、半世紀以上の付き合いをしている(いまだにアナログ派を貫く)知人の物書きにそのことを話したら、(そんなに多いのか)と驚いていた。専門書を出版しても手堅く売れるのは300部、多くても700部ですよと話していたある出版社の編集者の言葉が思い出される。
ところが今年は、最低441回、最高1648回、平均1002回、平均143回。3割減、格段に下がった。でもこれって、この私のブログの評判が落ちたんじゃないの、と評判を数でみる人は思うかもしれない。そうでないと気づいたのは、やはり毎週の閲覧数につけられた「閲覧順位」である。
このサービスサイトの全ブログの数は、おおよそ300万件の少し手前を維持している。いつかNHKに務めていた知り合いが「ブログってたいてい2年半続けば終わるのよ」といっていたから、300万件のうち、すでに終わってしまったのが9割以上あってもおかしくない。どうして? 進化生物学の研究では、99・9%の種は絶滅してしまったというからだ。ブログもまた、別に生き残ることを第一目的に目指したわけでもなかろうから、成り行きと偶然性に揺さぶられてあえなく絶滅する羽目になっても不思議ではない。
その順位でみると、2019年の最低815回の週は20906位、最高の1795回の週は20950位。平均すると24171位であった。数が多ければ順位が上がるというわけでもない。閲覧する人全体の数が(たぶん)影響するから、数が(私のブログ内では)最低でも、全体のブログ閲覧者数の順位は最高の数の時よりも上だったことになる。
2020年はどうか。最低の441回のときは24824位、最高1948回の時は26111位、平均25769位。やはり昨年同様、最低の時の方が最高の時よりも閲覧順位は上にある。
2019年の最高順位は17247位、そのときの閲覧数は1667回。2020年の最高閲覧順位は18295位、806回だった。閲覧数が半数になったのに、順位は1000番くらいしか落ちていない。つまり、2019年に較べて2020年のブログ閲覧者数が、がくんと減ったのである。
どうしてだろう? 2019年以前のそれを見ていれば、もっと別の何かが分かったかもしれない。チャットやツイッターに移る人が多くなったからとも(トランプ政権のやり口を見ていて)思わないでもない。加えてコロナウィルス禍がやってきた。ブログの長文を読むほどみなさん気が長くはない。速戦即決、短文・見出し主義。長い文章は読んでいられない。ましてや論理を追うなどムツカシイことはまっぴらごめんというわけだ。
もっともブログと言っても、このブログのようにだらだらと書き綴るエッセイよりは、写真を載せ、少し言葉を添えるオシャレなブログが多いから、一概にチャットやツイッターと比較はできない。スマホに切り換えた人が多くなったせいもあるかもしれない。
さて、そういうわけで、閲覧数が減っているこのブログだが、週平均が1002という数、1日平均143という数は、ゴリラ研究者のいう一人当たり150人の知り合いが精一杯という数とおおむね符合する。閲覧数は、必ずしも目を通している人の数ではない。一人が何回か見ていることもあろう。とすると、閲覧数の半分の方々が読んでくれているとみても、ありがたいことだ。
おかげさまで明日もまた、書き継ごうかという気持ちが途絶えずつづいている。
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