2018年4月30日月曜日
「軽々と」が「やっと」
いま毎朝、TV体操をしている。去年の10月までは毎日カミサンがTV体操をしていたが、私はパソコンの前に座って、フンという顔をして書き物をしていた。ところが昨年の9月、「化石化」で左腕が上がらなくなり、その後、リハビリをすすめられてから、朝の体操をすることになった。それから7カ月、何とか左腕も上がるし、回せるようになった。
2018年4月29日日曜日
人を人たらしめている原基
宮部みゆき『孤宿の人』(新人物往来社、2008年。初出は2005年)を旅の途次に読んだ。先月の「ささらほうさら」で「宮部みゆき」をテーマにnjさんが話しをしたとき、この作品のタイトルを耳にした。十年も前の作品だ。図書館の書架にあった。時代物。舞台が、「あとがき」で宮部自身が丸亀に範をとったと記しているのも、親密に感じたひとつ。私の生まれは香川県の高松。育ったのは対岸の玉野。丸亀は海の向こうに見えている(瀬戸大橋を渡った)対岸にある。
トカラ列島訪問記(2)――働き手と鳥の減少が比例する
島の探鳥路はおおよそ七つ。
「ガジュマルの森」が一番長い探鳥ルートであった。小中学校のグランドにはじまり、ジャガイモ畑を経て、ガジュマルの森を抜け、樹林の中の水場を覗いて、鉄塔への上り分岐を脇に見て、長い簡易舗装路を海を遠くに見ながら下って、コミュニティセンターの脇へ下ってくる。早朝も、昼間でも鳥の声が欠けることはない。姿もそこそこ見えるが、ムシクイの仲間が何であるかは、ついにわからずじまいであった。
2018年4月27日金曜日
トカラ列島訪問記(1)離島に暮らすということ
20日から昨日まで、吐噶喇列島の平島へ行ってきました。目的は探鳥なのですが、そもそも「トカラってどこなの?」と訊ねられ、「さあ奄美と沖縄の間かなあ」という程度の見当しか持っていませんでした。お恥ずかしい。私に訊ねた人のなかには、外国だと思っていた人もいましたから、まあ、あまり変わり映えはしないのかもしれません。因みに余談だが、このタイトルの原稿を保存しようとしたらパソコンの保存機能が作動しない。後で分かったのだが、吐噶喇の文字をトカラにしたら受け付けてくれて、保存できた。つまり漢字のそれは、機能に障害をもたらす質の文字なのだとわかった。
2018年4月19日木曜日
敵もさるもの
ハナミズキが散っている。フジが咲いていると思ったら、これも散りはじめた。何度も感じてそう書いてきたが、今年はずいぶん季節の進行が早い。晴雨の変化もきっぱりしている。気温の寒暖差も、けっこう大きい。冬物を仕舞って失敗と思わせて、翌日は夏日だったりする。こういうことも、温暖化と言えるのかどうかはわからないが、温帯から亜熱帯への緩やかな移行とすると、(気候変動という)敵もさるもの、人が馴染むのを見越して、もてあそんでいるように思える。
2018年4月18日水曜日
文章は表音文字、編集やデザインは表意文字である
今日は雨。夜中にはずいぶん大きな音を立てて降っていた。山の会の月例山行が予定されていたが、「予報」が雨とあって、中止をした。ふだんなら延期なのだが、明後日から私は遠方に出かける予定がある。来週に延期もできないので中止にした。お蔭で今日はゆったりした休養日になった。
2018年4月17日火曜日
風呂桶理論
もう半世紀以上前になる。オーディオ・マニアの間で「風呂桶理論」というものが取り交わされたことがあった。当時、スピーカーの値段も性能もものすごいのが売り出されて、一本のスピーカーが年収をはるかに超えることもあった。そのとき私の友人の一人が話してくれたのが、この理論であった。板を組み合わせて風呂桶をつくるとき、水が張れるのは一番低い板までになる、と。つまり、アンプやスピーカーやプレーヤーなどの性能全部が高い水準にそろってこその高性能であって、その一つでも低いと、出力される音は低いところに留まる、ということであった。
2018年4月16日月曜日
侘しさと人生
先日、逝去した大学時代のサークル仲間Sの弔問に行った。前後2年同期の6人。上野駅の不忍口に集まって、奥様の住むマンションを訪ねる。土曜日とあって上野は大変な人出。人にぶつかりながら歩く。上野広小路側から回り込んで池の西側に向かう。公園の賑わいも休日のそれだ。公園の道路を挟んだ向かいに建設中のタワーマンションもある。すでに20階ほどが出来上がり、その上にクレーンが首を伸ばしている。横山大観の記念館がある。そのすぐそばのマンションだが、入口には受付があり、来訪のアポなしには入れない仕掛けになっている。
2018年4月15日日曜日
他人の目にさらす
いま「孫」に関する冊子を作っていると、以前お話しした。とっくに原稿は入れ、写真を添付したほうが良いというので、何百枚もの写真を、原稿のどこのページに相当すると付け加えて送付した。そしてデザイナーの手に渡り、いま半分ほど割付が出来上がって順次送付されてきている。それを見た一つの感懐。
2018年4月14日土曜日
穏やかな季節に年寄りの感懐
今日午後から天候が荒れるというが、いい季節になった。薄曇りの陽ざしも柔らかく、風もない。気温はほどよく、長袖のシャツ一枚で過ごすことができる。秋ヶ瀬公園の近くにある環境センターで会議があるというカミサンを送り、買い物をして帰ろうと裏街道へ車を回す。
2018年4月13日金曜日
里山としての宮部みゆき――愛の喜び、愛の苦しみ
昨日(4/12)は「ささらほうさら」の月例会。今月の講師はnkjさん、テーマは「宮部みゆきの『世界』」。じつはこのテーマで、1月の合宿で講師を務められるように準備をしていた。講師予定のまだ現役のkrさんがひょっとしたら参加できない、そのときはよろしくと頼まれて用意していたのだった。krさんが参加できたこともあったが、nkjさん自身が合宿直前に腰痛と脚のしびれで立ち歩けなくなり緊急に入院、椎間板ヘルニアの手術となった。長い療養の末、3月末に退院、今月の講師で4ヶ月ぶりに用意のテーマをこなした次第。
2018年4月12日木曜日
静かな丹沢の山
昨日(4/10)6時前に家を出て丹沢へ行ってきた。来月の山の会の「日和見山歩」なのだが、私が海外へ行っていて参加できないというので、チーフ・リーダーが下見に行きときに同道することにしたのだった。チーフ・リーダーはやはり70歳の友達を連れてきて、この方のペースを基準にしてガイドしようというわけ。天気は絶好。ただ新宿発が6時42分と早い。
2018年4月9日月曜日
40年後の暮らしを決められるか
今住んでいる団地の管理組合の理事長に5月末から就任することになり、2月から現理事会や修繕委員会という専門部会に傍聴で出席している。「傍聴」というのは微妙な立場だ。5月の定期総会の議案書はすべて現理事会が提出する。そこで決定された「事業方針」にしたがって、次期理事会が執行する。だが「議案書」の審議は「傍聴」だから、口をさしはさむ立場がない。ところが現理事会を運営する人たちは、審議のところどころで「よろしいでしょうか」と私のほうを向いて訊くのだ。
2018年4月8日日曜日
人間とは「わたし」である
「人間とは何か」と(この年になってわが身を通して)考えると、人間とは「わたし」だというのが、最初に浮かぶ答えです。「わたし」とは何かと追いかけるように自問するところから、(たぶん)「人間論」が分かれてくるのだと思います。
2018年4月6日金曜日
相次ぐ訃報
こちらが後期高齢者になったからというわけでもあるまいに、訃報が相次ぐ。昨年までは年上の知人が亡くなっていたと、あとになって分かることが何件かあった。まあ、80を超えているから致し方ないかと思ったりするのだが、先月末に私より一つ年下の知人の奥方がくなり、家族葬を終えました、とお知らせのメールが来た。患っていたとは聞いていたが、自宅へ帰ってきて、家族に見守られて亡くなったという。
2018年4月5日木曜日
山も初夏の彩り
昨日は山の会の「日和見山歩・奥武蔵の低山を歩く」。あさ8時ちょっと過ぎに武蔵嵐山駅に集合。雲ひとつない青空。陽ざしが暑く感じられる。このところ風邪を引いたり、腰が痛かったりと不調であったoktさん、okdさん、mrさんたちも顔を見せている。mrさんは「歩かないと歩けなくなる」と意気軒昂であった。
2018年4月3日火曜日
里山の東筑波山嶺
常磐線というのは上野から乗るものとばかり思っていた。ところが今朝出かける前に検索してみると、武蔵野線の新松戸で常磐線と接続している。そこから鈍行に乗っていくつか行き、柏で快速に乗り換えるとみごとに目的の岩間駅に行きつけた。東浦和を出てから2時間弱。これは、発見。急に茨城県が近くなった。ちょうど通勤時間帯とあって、乗り換え客でごった返している。でも、北へと向かう客はそれほど多くないから、土浦でぐんと減る。駅名を聞いて、ああ、霞ケ浦の西の端の方にいるのだなと地図を想いうかべる。
2018年4月1日日曜日
気づかなかった「わたしの価値意識」
昨日のSeminarのあと、一杯飲みながら話をする機会があった。そのとき、私が兄弟と母親を2014年に一時に亡くしたことが話題になり、どうやって立ち直ったのかと話しを振られた。「たぶん、その出来事を一つひとつを書き記してきたからかな」と私は思い起こしていて、「弟(64)の(食道がんで)亡くなったことを聞かれて話すときは涙が止まらなかったのだが、兄(77)が亡くなったときは(私のすぐ脇で急死したのに)彼がちょっと散歩にでも出たみたいな感触で、あまり悲しいと思っていなかった」と付け加えた。話しを聞いていた一人が、「弟さんのことは無念の死と受け止め、お兄さんのことは達成感をもった人生だったと思っていたからではないか」と解析してくれて、ドッと胸を突かれる思いがした。
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