2017年2月3日金曜日
天気晴朗なれども風強し
埼玉県には海がないから「波浪高し」とはならないが、今日の見沼田んぼは風が強かった。昨日は川口の道満堀公園近くの荒川土手を通りかかったとき、前方に富士山が姿を見せた。今日は、見沼の遊水地からくっきりと富士山が見える。このところの晴続きで空気が乾燥しているせいで、遠くの山の輪郭がすこぶるきれいに見える。とりわけ富士山はお宝を見たように思える。このときになってカメラを忘れてきたことに気づく。
強い風のせいで鳥は草陰に身を隠している。それでもジョウビタキやモズ、アカハラ、ツグミが草原に降りて何かを啄ばんでいる。ツグミは二羽がペアリングをしているのか縄張りを争っているのかくちばしをつかみあって飛び立ち、そのまま絡まって落ちたりして、騒いでいる。水鳥も葦陰によって身を守っているようだ。キンクロハジロ、ホシハジロ、オオバン、カルガモ、マガモ、コガモ、カワウ、カワアイサ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、そしてオオハクチョウが二羽、確認できた。
小学生の一団が、向こうからやってくる。ときどき立ち止まって、たぶんボランティアの方のスコープを覗いて話を聞いては、手に持ったノートに書き込んでいる。陽ざしは燦燦と降り注ぎ、風さえなければ暖かく感じられるのではなかったろうか。「こんなに風が吹くなんて言ってなかったよお」とすれ違う、スコープをかついだおじさんが愚痴をこぼす。「そうですよね」とカミサンが応じている。
いい散歩であった。明後日は雨が降る、ひょっとすると雪になるとTVははしゃいでいる。このところずうっと晴れて乾燥続きだから、少しお湿りが欲しい。乾燥に弱い私の喉は、今朝方から咳き込みがひどい。長い山行をすると必ずと言っていいほど気管支をやられる。それと同じ症状が、疲れているわけでもないのに現れて、気色が悪い。TVは「インフルエンザが猛威を振るっている」と警戒を呼び掛けているが、街中に出るわけではないから気管支を痛めているのであろう。医者に行くとかえって風邪をもらったりするから、籠って本を読んでいるに限る。
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