意外と涼しい日々が続いています。お変わりなく、元気にお過ごしのことと思います。
さて、Seminarの月がやってまいりました。今月の講師は、藤田-k-敏明。お題は「文化はどう受け継がれているか」。
昨年7月のSeminar「私たちの戦後71年」で、戦後がどう受け継がれてきたかを概観した講師が、今度は人類史に視線を移して概観してみようと意欲を燃やしています。
文化人類学や各国の地誌的な社会調査も、いまやずいぶん奥地や辺境にまで及んでいます。人間社会に関する調査ばかりか、動物学や植物学、生物進化学、分子生物学にいたるまで、この地球上の生物がどのように誕生し進化を遂げ、あるいは滅んできたのかを、良くも悪くも子細に明らかにできるようになりました。
さらにまた、近年の工学的なテクノロジーの発展によって、生きている人間の脳の活動を微細に観察することも可能になり、脳科学が、心理学や哲学分野の論題にまで踏み込んで、実験や観察を飛躍的なするようになっています。これまでの人文科学や社会科学と自然科学分野をまたがる研究や考察が飛躍的に成果を上げています。
それにともない、これまでまったくの専門家の専門分野と思われていた領野で、あらためて「論題」を考え直す機会が生まれ、それぞれの専門領域で明らかと思われたところを再評価・再吟味する研究も、進展しています。
それらの先端部分を掻い摘んで、好奇心の任せるままに渉猟し、まもなく人生を終わる私たちの「文化」がどう生まれ来たり、どう受け継がれていくのかを概観してみたいと思います。むろんいうまでもなくご承知のように、わが身から出発する起点だけは外すことなくすすめますので、下世話な話に堕してしまう可能性もあります。皆さんのご発言、ご介入でお助け下さいますよう、お願いします。
◇ 2017年9月30日(土) 15:00~17:00
会場:昭和大病院入院棟17階AまたはB会議室
(品川区旗の台1-5-8、最寄駅:東急池上線・大井町線「旗の台」駅すぐ。地図は下記URL)
http://www.showa-u.ac.jp/SUH/access/index.html
◇ 講師:藤田-k-敏明…………お題:「文化はどう受け継がれているか」
※ なお、Seminar終了後に会食を予定しています。予約の関係もあり、Seminar・会食の参加のご連絡を下記事務局にくださるようお願いします。
*************** 予告 ***************
★ 2017年11月26日~27日 第29回seminar、講師:大賀吉弘くん、
お題:現地体験:「お伊勢参り」
★ 2018年1月27日(土) 第30回seminar、講師:三宅健作くん、
お題:「海外企業異文化の経験」
★ 2018年3月31日(土) 第31回seminar
講師:文野藤八郎くん、藤川田津子さん、浜田守くん
お題:「わが古稀の五年を重ねてSeminar満五年を振り返る」
以上
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