2018年11月16日金曜日
雑事に紛れて
11/13に「彼岸と此岸のグレーゾーン」をアップしてのち、14日と15日にブログへの書き込みをしなかったせいで、遠方の知人から「まだ入院しているのか。具合が恢復しないのか」と電話があった。いや、気遣わせてまことに申し訳ない。「入院」については、私の身体自体が(何かあったの?)という調子の反応なので、まったく何でもありませんでした。
このところの、わが団地の「修繕積立金の値上げ説明会の資料」の初稿への修正コメントが入っていたので、その手入れを施し、「第二稿」をpdfにして理事の皆さんに送ったり、「住民の高齢化に伴う管理組合理事(自治会役員)の交代制」の改善案をつくろうとしていて、慌ただしく過ごしていました(まだ作れていませんが)。加えて昨日午後は「ささらほうさら」の月例会。今日も明日も、明後日も、細かい「会議」や行事が入っていて、気持ちが落ち着きません。とうとう今週は、天気も良かったのに、山へ足を運ぶことがかないませんでした。
ま、私は「雑事」と思っているのですが、団地理事長の仕事は「雑事」というよりは生活そのものです。これまで向き合ってきて当たり前のことを、理事会任せにして関心外に置いてきました。管理事務所の事務作業を委託している事務の方から「日報」が回覧されてきます。それに目を通していると、いや、実に多くのことが、事務所を経由して、ひとつひとつ叮嚀に片づけられているのだとわかります。清掃作業のこと、給水設備の月々の点検と水質検査、大きなリフォームの届出、チェックと許可、工事の騒音への苦情の受付と工事業者への配慮の要請、ドアフォンなど簡単な修理届の受付、来客用駐車場の使用調整と許可、落とし物の受付やそのことを知らせる階段掲示、あるいはその落とし物を駅前交番に届けることなど、あれやこれやと事務所が始末しています。
いま取り組んでいる「理事・役員の交代制」の検討も、住民の高齢化に伴って理事・役員が務まらなくなってきていることへの対応策を考えて「提案」するという課題です。「バブル時代の管理組合理事会の運営方法」とどなたかが呼んでいましたが、理事会業務のたいていのことを「自前で賄うDo It Ou-Selves」という、自主管理のセンスの名残時代のやり方をとっています。そのころから高層化が急速に進んだ団地では、コンシェルジュなどという舌を噛みそうなスタッフを常時入れて、全部管理業務を委託する「丸投げ」式がまかり通っています。でも、五階建て、五棟もある団地では、ゲーティッド・コミュニティのような管理方法は取れません。
今理事会がやっている管理業務を委託すると、どれほどの費用が掛かるかを関係業者に訊ねたところ、議事録の作成から、企画・立案、資料収集や総会、臨時総会の準備などをふくめて、月々6万円ほどと言います。1戸からすると月々500円ほどの負担ということなら、そちらに踏み切るのも一つの選択になります。でも、あらかた全部委ねてしまうということに、私の裡側の何かが抵抗を感じています。どうしてなのでしょうか。
そんなことを思いながら、「雑事」を私の生活に組み込む「生活習慣」を身につけようとしているところなのです。
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