2018年12月15日土曜日

森には分け入らない


 先日やっとガラケーを始末し、スマホに一本化した。2年前にスマホを導入したのは、山歩きの地図をGPSと一緒にみて、迷子にならないようにしようと考えたため。それはそれで結構役立ち、週一回の山歩きの私の同伴者になってくれた。もっとも現在地が分かることで、地理院地図にない場所でもあるけるという「不敵な」考えが入り込んできて、それなりに危ない目にも遭ってはいるのですが。その私のスマホが容量が小さいのか、「お財布ケイタイ」には使えませんと郵便局でいわれてしまったこともあったから、折を見て切り替えようとは思っていた。


 もひとつ、スマホを導入したとにきに、ガラケーと同一番号にすることができず、ガラケーも、ショートメール用に持ち歩くという妙な事態になってしまっていた。やはりスマホでSNSがやりとりできるから、ガラケーの番号を引き継ぐことができる機会を待っていた。それがやっと実現した。

 引き留めるガラケーの会社は、なかなか切り替え用の「何とか番号」を教えようとしない。自社製品の値段なんかをアピールして、引き留めようとするから、「悪いけど、番号だけ教えて」と冷たく言って手続きをした。その会社も、来年にはガラケーを全面廃止するって言っていたから、切り替え料金なんか取る根拠はないはずなのだが、然るべく手続きに従うビジネスライクであった。

 しかしスマホは、相変わらず、電話へ送るSNSとわずかの知り合いとのLINEだけ。ほかは地図をダウンロードして山歩きに備えている。音楽とかネットとか、便利なアプリがいろいろとある(と聞く)が、近寄らない。いつのまにか時代は、ITの時代からAIの時代へ移行しつつあるようだが、そこまでお付き合いしていると、こちらの人柄まで変わってくるように思えて、気分が悪い。森には分け入らないで、これまで使い慣れた周辺の便利機能を、少しだけおすそ分けしてもらう程度で、勘弁してもらおう。

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