2018年12月25日火曜日

どっこい生きてる


 賀状をつくった。これまでいつも、もうやめようと思ってきた。だが、その切り出し方がわからない。こちらがやめていても、向こうさんから送ってくると、やはり返事を書かないわけにはいかない。考えてみれば、もう何十年も逢っていない人からも、丁寧な賀状が届く。「白山羊さんからお便りくれた……」って歌みたいなやりとりだなあと思う。ところが近年、賀状が来ない人がいると、おや? 何かあったかと思うようになった。じっさいそうやって訃報に接することも、一人や二人ではない。


 「生きてますよ」というお便りだから、それでいいのよとカミサンは言う。それもそうか。あいつまだ生きてやがると思ってくれたら、それで一年は過ごせたということだ。ことに11月の出来事があったから、私には、そう思える。多少の縁が他生の縁になるまでつづくわけじゃないと思うが、アナログ時代の名残にしばらくはお付き合いしようか。

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