去年の8月に、私にほっとしたことが一つあった。8月17日で、親父の没年を越えたことである。親父は73歳10か月と7日を生きた。次は長兄の77歳を超えることと、次兄と話しをしていた。
ところが先日、日本の男性の平均寿命が80歳を超えたと新聞報道があった。(あと6年か)と私は思った。それを見たカミサンが「あなたの兄弟の平均で、元を取らなくちゃいけないんじゃない?」と妙なことを言う。私は男ばかり五人兄弟。そのうち、末弟は64歳、長兄は77歳で、三年前に身罷っている。残る兄弟は、いま、次兄76歳、私74歳、次弟69歳。
その残り三人ですでに亡くなった兄弟の分も生きて、せめて平均寿命を兄弟間で生きるようにしなくちゃ、というのがカミサンの計算のようであった。はははは。笑ってはみたものの、はて、何歳まで生きれば「元が取れるか」。計算してみた。
なんと残り三人が86歳と4ヶ月生きて、やっと平均寿命分生きたことになる。あと12年。あと6年が倍になった。「元を取る」というのは、親世代から受け継ぐ「健康寿命」を、日本全国ではなく、わが家系に限定して推奨しようという「たくらみ」である。それにはぜひとも、五人男兄弟の平均値で全国平均をしのいでおかねばならないというわけだ。
いやはやたいへんな荷物を背負わされてしまった。残る三人の一人でも目標値を超えないと、再び、寿命を延ばさなければならなくなる。これはたいへん。どうか、残る兄弟の皆さん、お元気でお過ごしくださいってわけだ。
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