2017年5月15日月曜日
バカプリンタ――時代と社会に組み込まれて協賛する私
このブログ(5/1)の「デジタルのあしらい方」でTVの画面が突然黒くなり音だけ出るというのに驚いたことを書いた。そのとき電源を切り、しばらくたったら修復したので、
「あははは、あのバカプリンタと同じだ」と私が言ったら、
「聞こえるわよ、そんな大きな声だと」とカミサン。
とも記した。どうもその声がプリンタに聞こえたらしい。連休明けに行く山の地図をプリントした翌日、電源を入れると「修理に出してください」と表示が出る。おや、またかよと、「デジタルのあしらい方」に書いたように、コンセントを抜き一日たって電源を入れる。しかしまた 「修理に出してください」と表示が出て、一向に動かない。これを三度、三日間かけて繰り返した。だが今度は、頑として修復しない。「あしらい方」などと無礼なことを言いやがって、もう許さないとむきになっているのかもしれない。だがこちらの都合がある。今週の木曜日には印刷物を出さなければならない。動かないプリンタをもって家電量販店に行った。
プリンタをみて店員は「これは2010年に発売されたもの。6年以上経っていますね。よく使ったんじゃないですか」と話す。「たいていは3年くらいですよ、買い替えるのは。よく使う人は1,2年ですね」というが、事業などで使うのとは違うから、平均的な使い方を参考にする気はない。でも、壊れて、しかも修理できないとなると、買い替えるしかない。以前調べておいた2年インク補充が要らないというのにしようと考えていた。4万円もする。でもまあ、補充インク代のことを考えれば、仕方ないと思って決めたのに、バックヤードへ行ってきた店員は、「ちょうど在庫がない」という。他の店から取り寄せてなら……というからお願いしたが、到着するのに十日ほどかかる。しかも、現金でないと取り寄せられないというのでは、一度家に戻って、お金をもってこなければならない。
じゃあ、やはりこれまで使っていたようなタイプにしようとみてみる。結局2年補充タイプの半額くらいであるが、コンパクトな新発売製品。壊れたプリンタに較べると倍くらいの金額になっている。購入すると、3年間保証で1年間の補充インク代毎月500円補助という「特典」があるという。おっ、いいじゃないかとおもったら、タダではない。なんとプリンタの半額ほども出さなければならない。この量販店の提供する「特典」だそうだ。メーカー保証は1年間。「保証期間が過ぎたころに故障するんですよね」と店員は屈託がない。バカヤロ、当たりはずれを心配する、こちらの不安に付け込んでるんだね、量販店の「特典」っていうのは。運否天賦を天に任せて、買ってきた。
早速セットして、必要なプリントをA4版40ページほどしてみた。なんと、印刷するページの逆順にプリントアウトされているではないか。これまでのやつは、ページ順に印刷されるから、出来上がったあとで、逆順に差し替えてページを整えなければならなかった。新しいのは、データ全体を読みこんで後にページの後ろから印刷するから、出来上がりがきちんとそろっているのだ。なるほど、芸の細かいことをやる。無線通信もできている。
新しいのは、何としてもいい。これって、使い捨て思想だよねと私の心裡の何かが訴えているが、私の倫理的な心構えではどうにもならないことでは、しようがない。こうやって、時代と社会に組み込まれて、それに協賛して行ってるんだと、わが身を思った。
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