2019年1月29日火曜日
快晴の高尾山、城山
今朝の晴天、ここを「私の里山」と決めた高尾山と城山に行ってきた。20日ぶりの山。石灰化の肩もいくぶん軽くなったので、脚の欲求に身を任せた。6時25分に家を出て、登山口に降りたのが8時。たくさんルートがあるうちの、わりと静かと聞いた沢沿いの6号路を登る。ずうっと沢の脇を歩く。高尾山頂が近くなって、沢そのものに踏み込むようになっている。でもそれもすぐに上りきり、舗装路を辿るようにして山頂の茶屋の脇にポンと飛び出す。
何組かを追い越す。何人かに追い越される。犬を連れたヨーロッパ系の外人が「オハヨゴザイマス」と後ろから声をかけて、足早に通り過ぎる。小さなリュックを背負ったトレイルランナーが、一人、二人と抜いて通る。たしかに、前後に歩く人を追い越さなければならないルートに比べると、格段に静か。全部で14ほど設けられた「自然観察ガイド」の表示があるルートポイントを、一つひとつ読みながら谷間の日陰の道を通る。
小さな沢を三つ越えた。つまり、高尾山の支稜のあちらこちらから湧きだした水が沢をつくり、その山体をぐるりと巻いて沢を渡る橋がかけられている。標高が上がると西側にもう一つ高い稜線が山頂へとつづいているのが、見える。稲荷山ルートと呼ばれているコースだ。だがそれとは交錯しないようにルートが設えられている。上から降りてくる人にも、何人か出逢った。早朝から登り、早や下山というわけだ。時刻は9時前だ。
1時間15分で山頂の広場に着いた。今月の9日にみたのと同様、富士山が、雲ひとつない空に雪をつけた姿をくっきりと見せている。丹沢の東の大山も、独特の単独峰をみせてスカイラインを描いている。風が出てきた。展望台を降り、シモバシラのあった「植生中」の縄を張ったところへいってみるが、シモバシラはもうない。なんでも、12月下旬から1月初旬が見ごろ。それ以降は、茎が割れて水を吸い上げる力が弱まり、昼に溶けると再び凍結することができなくなると、高尾山口駅のインフォメーションのお姉さんが話してくれた。
そこから先、「ここから奥高尾」と記している看板の脇を抜けて城山へ向かう。やはりポツリポツリと登っている人がいる。何カ所かに展望台があり、いずれも富士山が主役を張っている。奥高尾になると、登山者の数はぐっと少なくなる。でも、ちらりほらりと行き交い、追い越されるから、やはり単独ハイキングにはいいコースだ。トレイルランナーもけっこう走っている。
城山には歩きはじめてから2時間5分で到着。ほんの数人が、広いベンチとテーブルを占めているだけ。風もなく、陽ざしが暖かい。早いがお昼にする。相変わらず富士山が見事だ。相模湖の方へ向かう人もいる。20分ほどのちに出発。稲荷山コースを戻る予定であった。
20分ほど歩いたところで、上ってくるkwrさんに出逢う。彼は私の山の会の常連だ。先週もここを歩いたという。息せき切るようにスピードを上げている。これはすごい。少しおしゃべりして別れた。彼は城山まで行くようだ。巻道をとる。奥高尾の看板のところから、高尾の山頂へは向かわず、西側の巻道を辿る。このルートは人が少ない。でも登ってくる人が結構いる。高尾山頂の南側からは、長い稜線の道だ。上ってくる人がずいぶんと多い。女性の単独行者も、若いのが多い。まだ12時前だからというのか、それとも、下山はロープウェイの方からとでもいうのだろうか。外国人のグループも、何組か見かけた。
晴天の高尾山、城山。都会地から簡単にアクセスできる手頃なハイキングコースだ。まさに里山。行動時間は4時間であった。
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