2017年7月29日土曜日
また、私の夏休み
激しく雨が降る。すぐに止む。暑さがぶり返す。山から帰ってくると、途端に町の暑さが気持ちを大きく占める。でもやっと、私の夏休みがはじめる。私の、単独行の山プランをたてる。今年は薬師岳に行こうと考えている。というのも、ぼちぼち五日間もの山歩きをつづけることがむつかしくなっているのではないかと心配しているからだ。71歳になる年であったか、飯豊山に行った三泊四日は、その後の大きな自信になった。一日10時間近く、20kgの荷を背負って歩いた。だがこのところ、6,7時間の行程を歩くと、翌日はぐったりしていることが多くなった。やはり後期高齢者になるというのは、如実に力の衰えとして現れるってことか。そう思うようになった。
室堂から歩きはじめ、五色ヶ原を経てスゴ乗越への稜線をたどって薬師岳に向かい、太郎平から折立に下る。昔なら夜行と1泊2日のコース。それを入山前をふくめて、4泊5日で歩く。ま、年寄りの単独行としてはほどほどのところであろう。1日6時間ほどの歩行。ゆっくりと北アルプスの稜線を堪能して来よう。これがじつは、75歳以降の私の山歩きの目安になる。そんな気がしている。
室堂はしかし、観光地化していて、何処も宿はいっぱい。いまさら夜行バスで行くこともないだろう。ふと、室堂手前の天狗平あたりの山荘が目にとまり、電話をしてみた。いっぱいのようではないが、こちらが一人というのを歓迎していないみたいだ。山へ行くこと、ちょっと高い料金をOKしたこともあって、止めてもらえることになった。そのあとの山小屋はどこも、電話で予約をとった。天気は初日を除くとまあまあだ。
ところが、もっていくものを考えていると、飯豊山のときと違って寝具はもちろん、ほとんど食糧も調理用具もいらない。山小屋のサービスを受けて身軽に動ける。毎日が日帰り登山のようなもの。ただ、寒さと雨だけは用心しておかねばならない。荷造りをするほどのこともなく、湯を沸かす用意とお昼にする携帯食料を買い込むだけでよさそうだ。
明日一日、身辺の片づけごとをして、明後日朝に出発する。私の夏休みだ。
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