2018年3月18日日曜日

明らかに春めいている


 香港から帰ってきて以来、大忙しであった。「爺婆二十年史」をつくっていることはすでにお話ししたが、その写真の提出があった。かき集めたら、なんと600枚近くあった。それを節ごとに振り分け、要らないものを落とし、写真にわかりやすいファイル名を付け、番号を振り、分類して節ごとのボックスに仕分ける。そうして、それぞれにキャプションをつける。さらにその、写真の一覧をエクセルで作り、目次と合わせて、どこにどれを配置するかをデザイナーにわかりやすく整理する。


 原稿の最終版も仕上げなくてはならない。ちょうど構成するように、また、無駄な言葉を削り、いくらかでも読ませるように手を入れる。目次などはすでに「第一稿」で作っているからたいしたことはない。こうしていると、「追加原稿」が出来する。写真に合わせて、いくらか記事を書き加える。また、写真を探していたら、そのときどきに出したはがきや手紙が現れ、これも(デザイナーや編集者にわかりやすく)本文に追加する。

 こんなことをしていると、香港のことを記す時間がない。やっと3回だけ、暇を見つけて綴りはしたが、あまり気持ちがこもっていない。図書館にも本の返却と借り受けで行かなくてはならない。街を行くと、ハクモクレンがすっかり花開いたり、レンギョウやモモが見事に咲き誇っている。このところ暖かかったのが、昨日あたりから少し冷え込んできた。それでも冷えた空気が肌を刺すような厳しさではなく、心地よい緊張感を保ちながらも、和らいできている気配を湛えている。やっぱり春だ。

 お彼岸に日に、じつは山が予定されていた。ところが天気予報は、日増しに悪くなる。一昨日は「曇り、午後3時ころ雨、降水確率50%」とあり、これくらいなら行ってみようかと思っていたら、昨日は「12時雨、15時雨、降水確率80%」と変わった。さらに気温が低くなり、大月にかけての地域なのだが、「雪の可能性」と条件が加わっている。いっそのこと雪ならまだいいのだが、雨が降ってさらに冷えては、山歩きもつまらない。皆さんに「一週間延期」と先の天気はわからないがお知らせをして、ちょっと気分が晴れる。

  そして先ほど、最終原稿と写真の整理がつき、一覧をふくめて、出版社に送った。写真の実物は明日出かける都合があるから、出版社によって手渡して来よう。

 やれやれ、やっと春が来たってところか。

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