2020年1月6日月曜日
マヤさん
昨日(1/5)、車で帰る息子一家を見送り、捻挫孫はばあちゃんが東京駅まで同行して、新幹線に乗せた。午后遅く、息子から無事についたとメール。捻挫孫の母親からは「なぜかひかりに乗ってゆっくり帰って来たようです」と、これもメール。捻挫をしたとき私が「車で家まで送ってやろうか」というと、孫は「せっかく新幹線に乗れるっていうのに、そら、つまらんわ」と応えていたから、早く着くより、長く乗っていられる方を選んだのかもしれない。面白い子だ。これで私の正月が終わる。
奥日光から帰ってきたときに届いていた年賀状をみる。マヤさんからのがうれしい。
「ブログ、楽しく拝見しております。はなれているのに近いような不思議な感覚です。笑 お身体大事に、山と生活と、お過ごしください」
と、手書きが添えてある。ネズミの着ぐるみを着て踊るご亭主と二人のイラストが、いかにもマヤさんらしい。去年彼女が結婚したことを知った。マヤさんと別れたのが、もう17年ほど前。そのとき18だったろうから、たぶん今は35歳か。なんだ、私の半分にも満たない。
軽自動車・ハスラーのコマーシャルに出てくるあられちゃんに似た絵の上手な女の子であった。美大にすすみ、卒業後にイラストを仕事にして暮らしていると聞いている。居を構えたと思っていたらすぐ近くにスカイツリーが出来上がり(あれ? 逆かな)、そう思っていたら、結婚したと去年の賀状にあった。17年近く会っていないが、いつも言葉を交わしているような気配が一通の賀状から伝わってくる。
賀状は私にとって「どっこい生きてる」証だと、いつか記した。いまはでも、日々「どっこい生きてる」証のようにブログをアップする。日々、そのときどきの所感。それを書くとき、誰に向かって書いているの? と胸の裡に自問する声が聞こえる。私の兄弟たち、鹿児島に住む従兄弟とその奥さん、タイに住む私の古い友人、職場を共にした誰と彼・彼女、演劇集団を切りまわしているヤスタカさんも目に浮かぶ。中学時代の同級生のkeiさん、小学時代からの友だち・manちゃんはモニター画面を見るのが不自由になって、いまは読むことも適わないはずだが、書く方は彼が読んでいると勝手におもって記していく。もう亡くなってしまった私の兄弟や、高校同窓で京都に住み先ごろ亡くなったkくんも、ときどき私の一人語りを聞く相手になってくれる。どちらかというと日頃あっていない人が多い。その中に、マヤさんも加わる。
誰であったか心理学者か脳科学者が、一人のヒトの知り合いは150人と、平均値か標準値か知らないが、決めつけていた。じつは私のブログの「閲覧数」が運営サイトから毎週送られてくる。それをみると、ほぼ「200回/日」。一週間で1500回前後。でも実際の閲覧員数はその半分ほどだから、「100人/日」ほどではないか。学者の標準値に近い。賀状の数にも見合っている。
年寄りの戯言を「不思議な感覚」で受け止めてくれるのが、なによりうれしい。
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