2020年1月31日金曜日

すっかり忘れている


 今日(1/31)午後、検査をするというので、昨日から食事制限をしている。大腸の中をすっかり空っぽにして内視鏡で検査をする。お昼はグリコのビスケットにゼリー状のジュース。夕食は煮込みハンバーグと白かゆ。ええっ、こんなに手際よく手順が用意されていたっけ? と思うほど。
 9年前にした同じ検査のことをすっかり忘れている。

 
 ふと思いついて、9年前のブログ記事を検索してみた。あった。9年前も同じように前日のメニュを記していた。「お昼は200ccくらいのパック入りのゼリー状ジュース、ビスケットのおやつをはさみ、夕食は溶き卵入りおかゆ」と2010/11/17の記載日も着いている。夕食のメニュが変わっているだけだ。これほど忘れてしまうと、初めての体験のように思ってしまう。検査後にたいへんであったという記述はないから、たいしたことはなかったようだ。検査を受けた人たちが、麻酔が醒めなかったとか、身体がふらついて運転できなかったと聞く。大きな個人差があるのだと思う。私の印象では、たいへんスムーズに検査が終了したと、ぼんやりと感じているのだが……。昔のことはなべて、スムーズに運んだように思うのかもしれない。
 
 飲み物は飲んでもいいとあるから、今朝起きてからコーヒーを淹れる。お腹が空いた気がしない。ま、ふだんの蓄えがあるから、何食か抜いても平気なのだが、TVを見ていると、やたらと食べ物のコマーシャルが多いと気づく。やっぱりあれって、欲望を刺激するわなと思う。私の欲望が作動しないのは、年を取って、もう欲しなくなったからかとも思う。観念すれば、案外欲望って減衰するのかもしれない。良いか悪いかは別だが。
 昨夜計った体重も、1.5kg減。9年前のブログ記事にも1.5kg減で、「ダイエットって(食べるのを制限すればいいだけ)、こんなに簡単なんだ」と記している。逆に考えると、9年前と私の体調が変わっていないと読める。
 
  マグコロールという「(たぶん)下剤」を1.5ml、1時間半をかけて飲む。「高齢者は特にゆっくり飲むように」注意書きがある。甘く口当たりは悪くない。これだけでお腹はいっぱいになる感じだ。ただ高齢者に対する注意書きがなぜあるのかが、わからない。単なる「下剤」以外に、何か副作用があるのか。お腹が痛くなる、めまいがする、息苦しい、手足に力が入らない、意識がぼんやりする、脈が遅くなるなどなど「症状」が出たら、飲むのを中止しろともある。歳をとるだけでそれだけの(副作用)「症状」が出るのだとしたら、高齢になるということは、よほど体に変化を引き起こすことと言える。
 そうか、子どもに戻るのか。でも、身体を形成途上の子どもと使い古して衰退途上の高齢者とでは、往きと還りの身体能力線が交差するだけで、同じってことではない。「人生下り坂って、最高」とどこかでタレントが叫んでいたが、下り坂の、見えない先にドカッと崖でもあってポンと落ちて彼岸に行かせてくれれば「最高!」って言えるかもしれない。
 

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