2020年4月22日水曜日

山も、しばらく、あきらめるか


 このところ雨と晴れとが交互にやってくる。
 今日も秋ヶ瀬公園を歩いたが、森の場所によっては水が溜まり、先へ進めない。一昨日の雨の量が多かったからだ。歩けるところはぬかるむところもある。昨年秋の台風19号で荒川の河川敷も水没した。その時大量の土砂と倒木が流れ寄せて来たために、秋ヶ瀬公園は長く立入禁止になり、いまでも車の駐車場には掻き集められた流木や土砂が寄せ集められて積み上げられている。それでも4月上旬はテニスコートの駐車場は空いていたのに、「緊急事態宣言」以来、公園の入り口が閉ざされ、車は完全にはいれなくなった。歩く人も少なく、静かな散策が楽しめる。
 冬鳥も旅立ってしまっているのか、森は静かだ。留鳥も、いまはペアリングを済ませ、巣作りの準備に忙しないから、鳴き声はあまりたてない。ウグイスの警戒音がひびく。おや、発ち遅れたのか、シメが2羽目に止まった。ツグミが旅立ちの前の「集合」を待っているのか、ずいぶんたくさん地面に降りている。
 それでも、オオルリをみたり、コマドリの声を聴いて、えっ、こんなに早く来てるの? と思ったりしたし、レンリソウとかチョウジソウという、いつもなら連休を過ぎる頃に見ごろになる花が、すでに開いているのをみつけた。かと思うと、サクラソウがまだ元気がよく、シロバナサクラソウが鮮やかに花開いて周りの緑の草草の中で異彩を放つ。良かったねえと、今日の散歩を喜んで帰ってきた。

 
 そして明日の山の準備を済ませた。
 そしてTVをみていると、「山へ行くのを我慢してください」と呼びかけている。山岳救助関係の警察が「今、とても救助に向かえない」というのが、一番の理由らしい。なかには「人気の山頂は密集ですから」と(槍ヶ岳の山頂を画面に見せて)、野外の運動に出かける人たちにも「自粛」を呼び掛けているのだ。そんなバカな。いま槍ヶ岳の山頂は雪山の達者の領域。密集するはずがない。そうじか、連休向けに注意喚起しているのだ。
 だが私が行こうとする日帰りの低山や周回路は、なるほど今日のような平日にも、人がたくさん出てくる可能性はある。ことに車でアプローチして、一巡りして車で帰ってくるという、私のプランのような山行は、「三蜜」から遠いという感触が強いから、案外、人出が多いかもしれない。
 ま、救助を求めるようなことはあるまいが、単独行が(別に新型コロナにかかわりなく)あぶないことは一般論としては否定できない。それにとにかく歩きたいから行くのであって、その山に登りたいという謂れがあるわけではない。ということもあって、明日の山は中止することにした。
 なんだか、山もあきらめるかという気分が、気に食わないが、コロナをばらまくような振舞いを慎むのは、昨今のご時世、致し方ない。自宅にいても別に退屈はしないから、近場の散歩程度にして、おとなしくしていようか。

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