2020年4月24日金曜日
暮らしの6割をオンラインで
昨日(4/23)の新聞に、コロナ対策の「専門家会議が提唱する10のポイント」が掲載された。10項目のうち6項目がネットを利用するもの。「通販で買い物」、「在宅勤務」、「遠隔診療」などのほか、「筋トレやヨガは動画を利用」とあり、そのほかに「オンライン帰省」とか「オンライン飲み会」といった、ほとんどジョークかと思うものまである。
のこり4つは、「マスクをつけ」「飲食は持ち帰りか宅配」「スーパーは一人で」と「ジョギングは少人数で空いた時間に」だ。最後のジョギングは散歩と言い換えてもいいだろう。要は、人との間をとって暮らせということ。文字を想いうかべて言うと、「人間」の「間」をとって「人」として生きていけということのようだ。「間」をとると「ま」がもたない人が出来する。その人たちは県境を越境して、営業を自粛していない遊び場にたむろする。遊びたいからというより屯していないと不安だからそうていると考えると、そうそう簡単に「人間」をやめられないということか。
長年パソコンを使っている私にしてからが、ネット利用の「在宅勤務」や「遠隔診療」とか「動画を利用」などは、したことがないし、どうやったらいいのか(たぶん)戸惑う。せいぜい「通販で買い物」も、アマゾンで本を買うくらい。それとても、いつの間にか「アマゾンプライム会費」が月々引き落とされていて、「えっ、いつのまに、どうして?」と明細書を見て大騒ぎする。騒いだ結果、カード会社が調べてくれて、「(今後は)画面を操作するときに、うっかり「入会手続き」の部分をクリックしたりしないように」と注意を受けて、半年分全額返済手続きをしてもらったりする。これに懲りて、以後、通販も敬遠している。お年寄りでもパソコンを持っていない人、持っていても(私のように)操作するのにいちいち若い人の手を煩わせなくてはならない人には、気が重い。
「オンライン帰省」とか「オンライン飲み会」なんて、これは専門家会議の「提言」なの? ふざけているんじゃないのか。どう考えても、ジョークに載せてコトを軽くみせようとしているように見える。「8割の外出自粛」ということもそういうことかと、こちらは都合よく受け取る。
朝日新聞は《首相「オンライン帰省を」》と見出しを付けているから、内閣府の誰かが知恵をつけたのか? それとも大真面目に、今のご時世は、これですよ、と提唱したのだろうか。もし後者だとすると、世の中がすっかり変わってしまって、私らのセンスではもう、ついていけないというか、つきあっていられない。時代がかけ離れてしまっているようだ。
パソコンならずともスマホが必要であろう。もうこの「提言」の項目数が占めるように大半がスマホで社会生活をやりこなせるような時代になっているのか。スマホどころか、携帯電話もない人たちはどうすりゃあいいんだと困るだろう。イヤそういう人たちはもう「埒外の人」ってことか。残りの人たちは10項目中の4項目だけを考えてくださいねってことだとすると、私らの暮らしはすでい6割がオンラインで成り立つように社会システムは出来上がっているのかもしれない。「埒外の人」たちは、残りの4割で暮らしている。「政府」にも「国民」にも私たちは「4割」だけ組み込まれ、6割はそっちのけだ。
ひがんで、すねているわけではない。オンライン帰省なんてしたくもないし、オンライン飲み会をするくらいなら、「三蜜」だろうがなんだろうが屯して、「真正飲み会」を催す。「在宅勤務」ができないから首になる。「遠隔診療」で診てもらうこともできないから、病に倒れれば、野垂れ死にする。そういう覚悟を決めて、メインの世の中の「埒外の人」として人生を全うする。そう肚を決めるだけのような気がする。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿