2020年4月25日土曜日

夏鳥がやってきた


 カミサンの鳥友から「ケリが来ていると情報が入った。「どこ?」と問い返す。すると「野孫」と返信が来る。「どこだ? 野孫って」と重ねて問うと「あなたんちから20分くらい」につづけて、「国道○号線の××から信号三つ目・釣上を左折、信号一つ目・ファミマがあったを右折。そこから600mほど先小川にフェンスの手前を右折資材置き場のあたりを歩く」と丁寧なコメント。
 パソコンで「野孫」を調べる。土地勘がないと、車で行っても小路に入って迷うことが多い。去年友人が遺産として受け継いだ墓所のある明神宮の近くだとわかる。「釣上」も調べる。地図には「釣上(かぎあげ)」と仮名を振っている。「鉤」か「鈎」の間違いじゃないかと思った。今朝、早速行ってみた。「かぎあげ」の信号に表示されていた漢字は「釣上」であった。
 川の向こう、まだ水を張っていない田圃のなかに5人ほどのカメラマンがいたので、一発で分かる。巣があるらしく、オスが鳴くのと離れたところにメスがいて、ときどき声を上げる。カメラマンを警戒しているのだ。とするともう抱卵がはじまっているのだろうか。
 と、背中の方からも鳴き声が聞こえる。川のこちら側の田圃の畔にも一羽いて、その視線の先にもう一羽がいる。鳴き声で縄張りを主張しているのかもしれない。まもなく5月だから、田圃に水を張るようになる。田植えが始まる。畔に巣をつくっていたりすると、子育てが大変だ。そう言えば、擬態をするというのはケリではなかったか。いかにも怪我をしているかのように振る舞って、「敵」の目を引きつけ、巣や雛から引きはがそうとする。ここにいるぺアたちは、この先しばらくは、落ち着かない日々を過ごしそうだ。

 
 一昨日のことをメモしておかなくてはならない。お昼を食べてから家を出て、見沼田んぼの東縁の南にある富士塚からさらに東の川口北辺の住宅街を巡って芝川の調整池に出て、3時間くらい歩いた。そのとき、調整池の葦原でオオヨシキリの声を聴き、その姿も見た。今年の初耳、初見だ。よかったねえと自画自賛しながら帰ってくるとき、調整池南端の木立を飛び交う鳥の群れを見つけ、コムクドリだとわかる。飛び立って川向の木立に映ったからわかったのだが、なんと20羽ほどもいた。しばらく緑の葉の間に止まって何やらを啄ばんでいるようであったが、こんなにたくさんの群れを見たのも、記録しておかねばと思った次第。
 
 その前日に秋ヶ瀬公園で聞いたコマドリの声も、翌日の鳥友のメールで、やはり子どもの森でコマドリを観たとメールが入り確認。サンショウクイもいたよと、夏鳥の本格的な来訪が始めったことがわかった。
 私は門前の小僧だからこまごまとメモはしないが、今年の用意出歩くことなく散歩ばかりをしていると、さすがに記録しておこうかという気になる。ぼちぼち小僧から庭男くらいになりなさいと、成り行きが教えているのかもしれない。

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