2020年10月1日木曜日

秋を感じてきました

 一昨日から2泊3日で会津駒ケ岳に行ってきました。子細の山行記録は明日以降に記しますが、恵まれた晴天の中、檜枝岐村のキャンプ場にテントを張り、会津駒ケ岳に登り、中門岳まで足を延ばし、下山して後にさらにもう1泊してくるという贅沢な山行。

 標高2000メートルを超えるとは草モミジが広がっていました。落葉広葉樹の緑が覆う山腹のところどころに、黄色く色を変えた葉が陽ざしに生えて輝いていました。緑の合間に、ハッとするような赤色の葉が背丈を伸ばして陽の光を受けています。朱い木の実と黒く変色した木の実が一緒になって、たわわにぶら下がっているのも、圧巻でした。

 最低気温は7℃。今朝のテントの外は、11℃。まさに秋です。朝のひんやりが沢音とともに、秋を感じさせます。

 道の駅には栗の袋詰めが並べてありました。昨年あった新蕎麦の殻付き袋詰め20kgは「今年は雨がつづいて、収穫が始まったばかり。店頭に並ぶのは10月の半ば。また来てね」と言われました。キャンプ場傍のアルザという温泉入り口前の駐車場には山栗の毬がいくつも落ちていました。ほとんどの中身は持ち去られた後でしたが、それでも実が落ちていて、それを拾って持ち帰る人がいました。

 浦和に近づいて気温が22℃になっていることに気づきました。出発する日は25℃でしたから、こちらも10月の装いに切り替わっているのですね。

 帰宅してみると、山梨の友人から「令和2年の甲州ぶどう」が送られてきていました。


《勝沼の天候ッ茂例年にも増して異常でした。とくに下記の長雨で消毒ができず、葡萄には、晩腐病等の病気が蔓延しました。近所には、収穫を放棄した畑があり、子供のころから葡萄畑を観てきましたが、こんな光景は初めてです。》


 「わが夫婦は、痛い腰をさすりながらも、楽しく畑仕事を続けられており、これが今年の大きな成果です。」と言葉が添えられ、まだ緑の色をくっきりと遺したぶどうの葉が添えられていました。

 金融関係の仕事を退職後、親の持っていた畑を継ぐようにして葡萄栽培に携わり、売るというのではなく、大地と天候という大自然と格闘しながら、葡萄という生き物を育てているこの方の姿には、頭が下がります。わが身を省みると、すっかり年寄り気分で、山やキャンプを愉しむという消費的な過ごし方しかしていません。お恥ずかしい限り。

 美味しい葡萄を頂戴しながら、誰にともなく、お赦しを乞う気持ちになっていました。

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