昨日(9/22)秋が瀬公園を歩いた。雨の予報に反して日差しが出ている。外気温は25℃。いかにも秋らしい涼しさ。風もあって鍔付き帽子を被れば暑くはない。サクラソウ自生地に車を置き、10時から歩き始める。人気はほとんど、ない。草の背丈も高く、ますます繁茂している。おっ、緑の草ぼうぼうの土手の斜面に真っ赤な一群がある。曼珠沙華だ。そうか、そう言えば明日はお彼岸。時機もぴったし。
歩いていると銀杏の匂いがする。おおっと、踏みつける所であった。たくさん落ちている。この臭いのが靴裏に付くと匂いが何処までも付き纏う。野鳥の森へ抜ける木々の生い茂った道はゴルフ場の裏道になる。フェンスの向こうではよく手入れされた芝地をカートが走り、クラブを持った人たちが賑やかにおしゃべりしている。
一昨日の雨に地面は湿っているが、水溜まりはない。小鳥の動く気配はない。夏鳥は飛び去り、冬鳥が来るにはまだ早いってことか。双眼鏡やカメラを持ったバーダーの姿も、2時間、10キロ程歩く間に見掛けたのは4,5人。ツツドリが来ていると聞いてはいたが、気配がない。
公園中央部のテニスコート脇の土手を過ぎて公園の北側に部分に流れる小川へ向かう小径が、茂った草で覆われている。いつもなら踏み跡は土が剥き出しになっている所なのに、この季節にはこんなふうになって藪漕ぎ気分になる。
その小川の橋を渡るとき、目の前を一羽の茶色っぽい体色の、おおきな鳥が左から右へ飛んできて、10㍍程先の樹林に入った。橋を渡って対岸に行き、樹林を覗き込む。枝に邪魔されて全身は見えないが、ハトではない。カラスほどは大きくない。尾は毛羽立っている。ひょっとしてこれがツツドリか。しばらく角度を変えて覗いてみるが、見ることはできなかった。かもしれないってことにしておこうと諦める。
レッズの練習場の北側にある野球場では、どこかのジュニアかな高校生かな、若手がバント練習などをしている。30人以上いる。今日はウィークデイで学校のある時刻だが、何だろうこの人たちは。
広い野球場にもサッカーグランドにも人気はない。ピクニックの森に入る。スコープを覗いているバーダーが二人いる。池の向こうの木に小鳥が何羽も飛び交っている。シジュウカラが多い。体色の薄い感じがするのは雛鳥だろうか。コゲラが幹陰から姿を現し、上へと上っていった。色の違う小鳥が水面近くの枝に止まる。メジロだ。これも何羽かいて、忙しなく飛び交う。
背中の方でガビチョウが囂しい。一回りピクニックの森の北端を経巡り、西側に出る。甘い匂いがする。地面を見るとカツラの葉が黄色くなって落ちている。そうか、ぼちぼち黄葉がはじまっているのか。
あまりに人が居ないので、草地の野球グランドを通り抜ける。お年寄りが二人、紙飛行機をゴムの発射機で飛ばしては、空を見上げて機影を追っている。私も立ち止まって首をう~んと持ち上げる。こういう恰好をすると身がふらつくようになった。結構長い滞空時間だ。うん、これはこれで、オモシロイだろうなと、昔子どもが小さかった頃バルサ材で飛行機を作って飛ばしてみせていたことを思い出した。
おおっ、グランドの草地に水溜まりがある。必ずしも水はけが良くないのだな、ここは。公園内の散歩道に降り立ち、木陰のある側道に入る。いつもならテントを張ったり幼い子を遊ばせている広い草地にも人影はない。そうだ、予報が雨/曇りであった。
子どもの森の駐車場にも1台しか止まっていない。ここから樹林の中の道を辿る。向こうから散歩をしている人がやってくる。私同様マスクをしていない。これも最近のスタイル。曼珠沙華は身を潜めるように樹陰に花をつけている。サクラソウ公園の南端が見えてきた。空のダンプがやってきて、荒川の改修工事へと曲がって行った。
サクラソウ第二自生地も高く草が生い茂って地面の小鳥を探すような気配にない。広い芝地に出る。幼児を3人乗せたカートを押して、保母さんだろうか、向こうの方で子守をしている。ベンチに腰掛けた中年の男が一人、ボンヤリしている。そうだ、そろそろ12時だ。休憩中なのか。サクラソウ第一自生地は背丈よりも大きくなった萱がうっそうと覆っている。でもその茂みの中へ入っていく人が居る。何かこの時期にしかできない作業をしているのか、あるいは植物観察をしているのか。駐車場には10台ほどが駐車していた。
今年の季節進行は、昔ながらの平年並みに思える。ここ数年は、彼岸までは暑いなあと思ってきたが、今年はほどよく冷え込みが感じられる。夜のTVで天気概況を聞いていると最低気温が20℃を切った。彼岸を待たずに秋が感じられるのは久しぶりだ。
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