2021年5月6日木曜日

ご報告(第6回)病院・病棟とコロナ対応

 皆野病院は、地域の中核病院です。埼玉医療生協組合のひとつ。6階建てのビル。医療生協というのは、全部つながっているのかと思いましたが、違うんですね。わが家の近くに医療生協川口協同病院というのがあり、そちらへ転院してもいいと話をしたところ、皆野病院は徳洲会系の医療生協、川口のそれとは別ですと言われ、なんだ医療法人の法的位置づけ名かと思い直しました。

 北に宝登山、南に美の山を侍らせ、秩父市を経て流れて来た荒川が大きくクランク上に屈曲して、長瀞へと流れ下っていくところにあります。美の山の右肩後方には武甲山が姿を見せ、そこから蕎麦粒山や酉谷山・長沢背稜へとつづく山並みが肌の色合いを変えて西へと連なっています。

 最初、個室へ入りました。PCR検査が陰性になるまで、救急患者はそこは収容されます。入口には「N95、ゴーグル着用」と貼り紙がありました。5日目に「陰性」と分かり、大部屋へ移動しました。

 大部屋は16畳ほどの広さをカーテンで仕切って4分割できます。私一人。これは幸いしました。一人分は、ベッドと収納箱と椅子一脚。体を上下に持ち上げる、あのパラマウントベッドです。収納箱は三段になり、上と下がボックス、中段がTVを置いたスペース。四方60cm、高さ180cmでしょうか。部屋を変わるとき、私をのせたままベッドも収納箱もごろごろと押して移動しました。断捨離の極みですね。ああ、人一人の居ずまいはこれくらいで済むのかと、感心しました。

 コロナのせいで面会もできません。スタッフが受け渡しをしています。わざわざ遠方から着替えを持ってくる必要もありません。一度宅配便で送ってもらい、あとは院内で洗濯機を回して済ませました。

「ここはコロナはないかんね」と、シーツ交換に来たおばさんは笑っていました。

 文字通り、別荘のようなものです。

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