36会の皆々さま
秋らしくなりました。コロナウィルス感染も何故か少なくなり、どうぞseminarの秋をお楽しみ下さいというようです。
さて今回のseminar。第二期第14回は実施を予定しています。
ご出席の人数確認が必要ですので、ご面倒でしょうが、参加のぜひをお知らせ下さい。
と き:2021年11月27日(土)13:00~、15:00から会食
ところ:新橋「ももてなし家」2階
講 師:羽方綠さん
お 題:ジェンダーって何? ――日本人はジェンダーギャップを埋められるか?
講師は、コロナウィルスの「三密回避」のせいで、おしゃべり相手に不足して身を持て余している、元気いっぱいの綠さん。昔風に数えでいえば傘寿になりますが、いえいえどうして、溢れんばかりの勢いは辺りを払うものがあります。
その綠さんが「ジェンダー/gender」に切り込みます。
生物学的な「性別sex」に対して、人間は社会的にも、文化的にもいろいろな衣装を着せてきました。男らしさ、女らしさ、男の役割、女の役割という衣装がジェンダーです。さらに、それが男と女の関係となると、もっといろいろな既成観念がかぶせられて、私たちの感じ方や考え方を支配している言えます。その齟齬から来る軋みを、ジェンダー・ギャップと呼んでいます。齟齬は取り払うことができるのでしょうか。
でも、どのような場面でどのようなモンダイをめぐって取り交わされるかによって、齟齬の質も範囲も広がっていきます。先のオリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の発言も、そうでした。また、子育てをどうして女がやらなくてはならないのか。イクメンという言葉も起ち上がりました。男と女の生理的違いがもたらす社会的、文化的な差異は、しかし、時と場合によって、身のこなしとして私たちはくぐり抜けてきました。それが、しかし、時代的な文化の流動・変化によって、かつては何でもなかったことが、大きく問題になってきています。
他方で私たちは、歳を重ねてきたことによって、ジェンダー・ギャップよりも、フィジカル・ギャップの方が暮らしに大きく作用するようになりました。と同時に、古いままのジェンダー・ギャップを身につけていて、どうしてあの程度の発言で森会長が辞任することになるのか。ちょっとわからなくなっていましたね。国内的には一時収まったかに見えた発言の波及でしたのに、、国際的な非難が轟轟と響き渡るように伝えられ、国際世論に押されて会長辞任となったのですが、そのインターナショナル・ギャップがどうして生じたのか。それが副題の「日本人はジェンダーギャップを埋められるか?」という問いになっているのかもしれません。彼女の経験豊富なアメリカとの対比が縦横にめぐらされて、面白い切り口になると期待しています。
ご期待下さい。
2021年11月3日 36会seminar事務局・藤田-k-敏明
0 件のコメント:
コメントを投稿