「小室真子さま、圭さんとNYへ」と報道されている。その少し前に、「圭さん、母親の代理で元婚約者に400万円を支払って解決」と、この4年間のもめ事にけりがついたと週刊誌が報道している。
このモンダイについて私の見解は、すでに《人と「情報」》(9/28)で記しているので繰り返さないが、上記報道をみて、普段は天皇制が日本の根幹のようなことを主張している人たちも動いた形跡がない。なんだ彼らも、ただの「天皇制利用主義」者じゃないかと思った。昔なら、尊皇の思いを持っている篤志家が、4年前の早い段階で内密に圭さんの母親またはその元婚約者に400万円を渡してやって、さほど大事にしないで結婚できるように計らうってことをやっていたと思う。
私は別に尊皇思想ってわけじゃなく、「主権者である国民」の一人として「象徴天皇」を担ぐ一万三千万分の一くらいの呵責を(この皇女に対して)感じるから、1億5千万円の支度金を持たせて「ご苦労さんでした」と送り出すことくらいしてやれよと話していたわけだ。それが「税金から(母親の借金を)支払うのか」などとつまらぬことをいう輩が、メディアも含めて、ゴタゴタに加担したのだと思っていた。
尊皇思想の人の中には、民間のつまらぬ男と結婚することが許せないと思う方も(自分は民間にいるくせに)いるかもしれない。宮内庁に巣くう皇室絶対主義者はいざ知らず、今のご時世、結婚相手の民間人にいささかの悶着があったからといって、それが「皇族の品位」を汚すものという大時代的な「皇族純血論」を振り回すのは、ナイーブすぎるといわねばなるまい。
それに、数多いるであろう尊皇主義の大金持ちたちは篤志家になる心持ちもないのか。このモンダイを内々に治めるほどの知恵も持ち合わせていないのか。綾瀬はるかという女優がコロナウィルスに感染したと報じられたとき、すぐに入院できたなんて「上級国民待遇じゃないか」と声がちょっと上がったけれども、たちまち消し止められ、その後そうした報道は一切聞かれなくなった。だれがどうしたか知らないが、見事じゃないか。そうやって、綾瀬はるかというセレブが護られていることが誰かの利得になるかどうかではなく、そういうつまらぬ「噂」に晒されることから彼女を護るのは、じつは、そういうつまらぬ噂(が蔓延すること)から社会を護ることにもなっていると私は思う。
尊皇主義者が、じつはそういう世間の流言飛語から「皇族の品位」を護る力を振るわないで、どうして「国柄」とか「ネイションシップ」とか「民度」という社会の品位を護ることを、語れようか。
バカだな、お前、国会議員がどんなことでどう振る舞っているか見てみろよ。奴らに品位があると思うかい? そいつらに「社会の品位」を護れっていうのは、猫に鰹節の番をさせるようなもんだ。
そうか、逆に言うと、尊皇論者もすっかり大衆化しちゃって、「皇族の品位」なんて振る舞いを忘れている。護ってやるってコトも、宮内庁がやることと役割分担的に考えているのか。つまり、篤志家が「皇族の品位を護る」ために400万円をそっと支払ってやるってことさえ、だれも考えてやれないほど、この世は四民平等となり、金銭がすべてになっているってことか。
う~ん、それも、つまんない世の中だなあ。
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