2020年7月25日土曜日

植物の猛威――人間はもういい、か


 昨日(7/24)の午前中が梅雨の晴れ間。秋ヶ瀬のサクラソウ自生地へ足を運んだ。植物案内人がいてこその見学。ゆっくり見て歩いたのは2カ月ぶり。昨日の雨で水溜りができていて、踏み込めないところがあった。それ以上に驚いたのは、草木の成長の速さ。いつもの見学通路が両側からすっかり覆われて、かき分けて歩かねばならなかった。その先は水溜り。ふだんなら案内の人は、長靴を履いて観察して歩くそうだ。バアソブの花が咲いているのをみせてくれた。花はないが、小豆の原種と大豆の原種が、葉を並べて生えている。見た目には小豆の原種の葉の方が大豆のそれよりも大きい。

 
 午後週1の男のストレッチがあり、そのあと、恒例の飲み会。歳を取って飲めなくなったり、奥様から「自粛」をすすめられたりして、顔を出さない人が増えた。広いお店もお客はまばら。隅の方で年寄りがおしゃべりに興じているというわけ。今日のもっぱらの話題は、ALS患者の「嘱託殺人」。一概に自殺を悪く言うのはどんなものだろうと、「死にたい」という51歳の方の気持ちを汲むほうに共感が傾く。法的には「殺人」であろう。だがそれが、「死にたい」というALS患者の意思を汲むことをどう評価して、ベルギーやスイスのように「合法化する」社会的気風に至るかを考えると、ただ単に論理的な整合性をやり取りするだけでは収まりそうもない。最高裁まで行っても、「殺人容疑」に執行猶予を付けるのはムツカシイのではないかと、話しは転がった。
 聞きながら私は、『パブリック――図書館の奇跡』を想い起していた。日本の社会が、ホームレスを受け容れていくことがムツカシイように、自殺幇助もそう容易に猶予されそうもない。
 
 今日(7/25)は雨の中、医者へ薬を処方してもらいに行き、その間に図書館へ足を運んで、本を読んできた。図書館は滞在時間90分なのに、若い人たちがたくさん(間合いを空けて)座席に座って勉強している。雑誌置き場にたむろしている有閑老人たちは、天気が雨とあって、それほど姿を見せていない。少しばかり本を読み、2冊借り出して外へ出たら、土砂降りの雨。医者により処方箋をもらって薬局で薬をもらって帰宅したが、足元はすっかり濡れてしまった。
 
 書斎で本を読んでいるうちに少し寝入ってしまった。昨夜のお酒の分解に手間取っているのかもしれない。お昼に太めのうどんを打ち、讃岐うどんふうの出汁をとって暖かくして頂戴した。さっぱりと、しかし、ヴォリュームのある昼食になった。食後TVを観ているうちにまた、寝入っていた。目が覚めると、三百名山一筆書きの番組で、田中陽希が雪の荒海山に挑戦している。今年の2月のことのようだ。何年か前に私もトライしたが、前年の台風で道が荒れていて、登山口に「登山禁止」の注意書きが掛けてあって、断念したことがある。地元の人が田中陽希に「ここ3年程、誰も登った話を聞いていない」と応じている。やはり、相変わらず登山禁止のようだが、「登山道もない」とアナウンスがあったのが気になる。
 四連休と世間はgo-toなどと騒いでいる。星野リゾートの代表が「地元の観光を、閑散期に行くようにしてwith-コロナを」と喋っている。でもねえ、「連休」とか土日とかにしか休みが取れないのが、しがないサラリーマンの宿命。行政の方が力の入れどころを考えてよってことか。
 
 雨はまだ降り止まない。来週も、降り続くようだ。奥日光にでも行って、ワインと本を持ち込んで、雨の温泉でのんびり過ごすってのも、ありかもしれないね。go-toには乗らないけれども。

0 件のコメント:

コメントを投稿