ときどき自分の身体状況を記録する意味で書きつけている。いずれ振り返って、わが身の劣化や衰退をとらえ返すこともあろうと思うからだ。
もう何年も血圧の薬を飲んでいる。じつは自分ではそれほど高いと思わなかった。血圧計で検査することもそれを記録することも熱心ではなかったが、薬の効果があるのかどうかチェックするには記録しておかねばならないと言われて、「高血圧管理手帳」に毎日のそれを書きつけるようにしてきた。医師に見せるのは年に1回あるかないか。今年になって一つの気になる変化があった。ときどき脈拍が異常に少ない。「異常に」と素人が言っていいのかどうかわからないが、ふだんは47~53くらい。ところが1/9から1/12のあいだに、40,36,36,35と4回も40以下であった。でも、2回計るうちの1回は47とか49だったし、異常を感じる気配はなかったから、放っておいた。
薬を処方してもらうとき、医師に「手帳」をみせ、何かモンダイがあるか相談した。尿検査、血液検査のほかに、レントゲンを撮り、心電図をとって診てくれた。この医師は循環器系の専門医だそうだ。だそうだというのは、何年か前、別の病院で健康診断をしてもらって心臓の精密検査をする必要が見つかったとき「かかりつけ医」を訊ねられ、このクリニックを名を出すと「ああ、T先生は循環器の専門医だから」と診てくれていた医師が反応したから、名を知られた方なんだと改めて見直したことがあった。
心電図をみると、不整脈。ピコ、ピコと規則的に跳ねる線グラフが、何回かに1回、跳ねないで省かれている。「ふらっとすることはないか」と医師は訊き、「ここがね、2・5秒あるとフラッとなるんですよ」と、跳ねない部分を指して静かにいう。
「山を歩いているようなときに、そうなることってありますか」
「ああ、ありますね。じゃあ、ホルターをやってみましょう」
ということになって、24時間計測のホルターをつけている。運動をしてもいい、お酒を飲んでもいい。いつものように過ごして、「行動記録カード」をつける。
たまたま昨日は金曜日。週1の1時間半の運動タイムもある。マットにうつぶせになるとみぞおち当たりの「計測器」がつぶれそうで、いつものように運動できない所もあったが、ふだんを同じように過ごした。
きょうこのあと、クリニックに行き、ホルターを外してもらい、医師の診断を受ける。と言っても、感じる異常があるわけではないから、痛むようなら来てくださいと告げられる程度になるのだろうとみている。
新型コロナウィルスもそうだが、無症状の感染者ということもある。見えないところにステルス病が発生し、それが露わになるのは、彼岸に渡る直前ってこともないわけではあるまい。まもなく平均寿命になる齢ともなれば、それで痛みがなければ、案外一番いい彼岸への渡り方になるかもしれない。ちょっとワクワクしながらクリニックへ足を運ぶことになる。
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