昨日(1/26)、鳥観の師匠の案内で「秋葉の森公園」へ行った。何処にあるんだろう。ネットで調べるとさいたま市の西区とある。川越線の指扇駅の北1㌔ほど。車のnaviにいれると「秋葉の森サッカー場」があった。住所が西区とあるから間違いない。「35分」と所用時間が出ている。何だ近いじゃないか。naviの案内にしたがって走る。清河寺で斜め左へ曲がりあと何百メートルかになって、細い田舎道になる。左へ曲がれと指示が出るが、その角に「行き止まり」と書いてある。でも行ってみようと車を入れると「目的地に着きました。」と案内が終了してしまった。周りは萱の原。おいおい、これじゃ困るよ。角まで引き返し、直進するが「サッカー場」らしきところはない。師匠は、駐車場があった、トイレもあった、公園の管理事務所もあったと、何年か前に駅から歩いてやってきて、探鳥したときの記憶をたどるが、それらしき場所に出会わない。
もう一度、navi履歴の「秋葉の森サッカー場」を目的地に指定すると、なんと3・5キロ先へ案内を開始しはじめる。えっ、えっ、いいのかよとnaviを疑いはじめる。だが車は、先ほどの終了地点を反時計回りに回り込むように走り、ポンと秋葉神社の鳥居近くに出た。その前で左折して進むと、広い駐車場があり、サッカー場が二面ある「秋葉の森公園」に着いた。何だか狐につままれたような気分だ。
さいたま市営公園。サッカー場の一面はカバーをかけて芝生の養生をしている。案内板に「予約法」を記している。結構人気の練習場なのかもしれない。そう言えばネットで調べたとき、近くに大宮アルディージャの本拠地があったようだった。その向こうに、南北に細長く葦原と森が広がっているのが、「秋葉の森公園」のようだ。
まず、南端の方へ向かう。ツグミに出会う。ヒヨドリがたくさん飛び交う。母子連れが遊具で遊んでいる。家族連れがお弁当を下げて歩いている。葦原の鳥を観ていると、向こうからやって来た人が師匠の鳥友らしい。しばらく何か話を交わしている。野鳥の会がこのところ開催できないから、こうやって私的に鳥観をして、互いにメールなどで情報交換をする。シロハラがいた。クイナやヒクイナがいるとかワシタカがいたが、なにかわかったかとか、ルリビタキがどこそこにいたということらしい。
裏側から公園の敷地を出て細い農道をすすむと、竹林の向こうに葦原が広がっている。そうだ、秋葉神社ってのは火除けの神様ではなかったか。住宅地に広い葦原があり、森が残されているのは、かつての農村地帯にあった広い萱場の火除けのためであったのかもしれない。大宮台地の森や萱場が住宅地に変わっていく、その進行形が、今のここの姿なのだろう。シロハラやホオジロがいた。クイナのらしき声も聴いた。シジュウカラやメジロ、コガラが木々の枝や地面の枯れ草に群れている。シメもみた。イカルの鳴き声がする。高い木の先端近くに3羽いたが、飛び去ってしまった。
サッカー場の方へ戻り、北へ向かう前に芝地のテーブル付きベンチでお昼にする。100mほど離れたテーブルで探鳥の人たちがお昼にしている。20mほどのところに7人の若い家族と友だち連れが賑やかにおしゃべりしながらお昼を愉しんでいる。コロナなど知ったことかという勢いだ。
北の方へ向かう。高台の森の西側に湿地が広がり、そこも広い萱場になっている。コサギが飛び立つ。鳥影は少ない。湿地の中央によどむ水場近くの萱ににカワセミが止まっている。空は曇り空だが、背中の羽根が緑色にきれいだ。ヤマガラが2羽いた。アオサギが飛ぶ。シメが高い木にいる。犬を抱いた人がやってきて通り過ぎる。あとで分かったが湿原の入口に「自然保護区ですので、ペットを連れて入らないでください」と書いてあった。「だから抱いてはいる人がいるんだね」と師匠。ははあ、橋を渡る一休さんみたいな人がいるんだ。
戻るときに、ここにルリビタキがいたんだよねという水路を覗いた。師匠がタシギを見つけた。くらい水路の影から流れの方へ踏み出してきて、何かを啄ばんでいる。双眼鏡でよく見える。と、引っ込む。また出るのを待つ。待っていると師匠が、ルリビがいるよとすぐ近くの下を指している。いた、いた。裸眼でみる方が容易いほどの近くの下の水路にルリビタキの雌が、水浴びをしたいのだろうか、落ち着きどころを探すようにぴょんぴょんと飛び回っている。カメラにも収めた。これほど近くで、こんなに長い時間ルリビタキをみたのははじめてのように思った。
これで今日の鳥観の目的は達した。滞在時間は約3時間。いそいそと買い物もして帰った。わずか8000歩ほどしか歩いていない。
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