去年のブログ閲覧数が送られてきて、そうかそうだったと今年のそれを覗いてみた。今年は、4月に山の事故があったせいか、7月からの記録しか残していない。だが、大きな変化があった。
2021年の週平均閲覧数は、590。去年の4割減。一昨年の6割減である。週の最高閲覧数は、975。去年の週平均1002にも及ばない。一昨年の最高閲覧数のほぼ半分になっている。週の最低閲覧数は、349。おととしの最低閲覧数は815だったから、半分以下だ。
このサービスサイトのブログ総数は、相変わらず30万件を超えている。これは去年も記したように、消滅放置ブログが9割ほどと考えると、総数そのものは問題にはならない。
一つ気になるのは、一昨年と去年の間には、閲覧数と順位との間にそれほどの違いはなかったが、今年は大きな違いが生じている。去年の最高閲覧数は一昨年のそれより1割ほど減、順位も21000位から26100位へと下がっている。ところが今年の最高閲覧数が昨年のそれに比して4割減しているにもかかわらず、去年の順位26111位よりもグンと上がって、15042位となっている。これは何を意味しているか。
一昨年と去年の間には消滅放置されるブログもあれば、新たに参入するブログもそこそこあって、若干の生きているブログ数減で済んでいたのだが、去年から今年にかけては、消滅放置を埋める参入ブログがなく、減る一方となっていると推察できる。ツイッターやチャット、その他のSNSに向かっていって、ブログというしんどいメディアは廃れていっていると考えられる。
ま、閲覧数とかその順位とかはブログ主宰者の私にとっては、どうってこともない。だが、もしそれが、長い文章を読むのがメンドクサクなって、写真や画像で直に脳幹に飛び込んでくるメディアが好みになってもて囃されていっているのだとすると、やがて人間のものの見方や考え方や振る舞いの仕方が、大きく変わってきてしまうんじゃないか。いやじつは私自身も、新聞記事の長いのを読むのがメンドクサクなって、見出しだけ目を通して、ふ~んそんなことを言ってんのかと一知半解して通り過ぎることが多くなった。さすがに違和感を感じて一言批判的に触れるときには、長くても読むけれども、そうでなければざあっと観て流す。私のそれは、歳のせいだと自分で承知しているつもりだが、案外、歳などは関係なく、時代の文化がそういう方向へ流れているのかもしれない。
先日(12/20)取り上げた、ハンナ・フライ『アルゴリズムの時代 HELLO WORLD』は、そうした人々の趣味嗜好まで思うように誘導する手法が行き渡って社会に蔓延していることを記していた。社会システムというか、町の作り方や環境の形によって適応しようとする私たち自身が身を変え、それにうまく適合する才能のスイッチを押して、それを継承していくことを思うと、単なる揣摩憶測とは思えない。
とまれ、週平均閲覧数の方々には、1年間お付き合いくださいましてありがとうございました。メンドクサイ年寄りのよしなしごとをご笑覧くださったことに、厚く感謝申し上げます。
コロナウィルスの第六波がいよいよ姿を現し始めたような報道。それにしても、感染が一番少なくなっていた11月の段階で、第6波のピークが2022年の1月下旬に来るんじゃないかといっていた専門家の見立て。日々報道される感染者数は、その「予言」に導かれるように数値を伸ばしている。さすがというか、見事というか。私たち市井の庶民の観ているのとは違った世界を見つめる人たちがいるとわかるだけで、この世界よろしくねとお願いしたくなります。
佳い年をお迎えください。
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