暑くなった。昨日はじめて冷房を入れた。午前中カミサンは買い物に行く。往復おおよそ8㌔を歩く。これまではたいてい私も一緒に行って荷担ぎ役をするのだが、昨日の私はパソコンに向き合ってわが身の調子をふり返っていた。
開けている窓から風が入ってくるとよろこんでいたら、10時を過ぎるころには、もう暑くなっていた。南西の風が強く吹いて外の樹木が揺れるのは、見ている分には涼しそうだが、気温はどんどん上がっている。11時過ぎて本を読むころには室温30℃。冷房を入れた。一昨日の段階で空調機の掃除をしておいて良かった。
お昼前に帰ってきたカミサンは、本日特売の牛乳を3本と米酢など5㌔ほどの荷を担いで、「お年寄りがこんな日に出歩くなんて自殺ものといわれそう」と外の暑さを悦んでいる。そうだ、夏女だ。お昼のニュースは、「速報」とタイトルを付けて、群馬県伊勢崎市で40℃を超えたとテロップを流している。カミサンは「何度に設定してるの? ちょっと寒すぎる」とリモコンを覗いて、1℃設定を高くした。
夕方、電話が鳴った。どこかの通信社。参院選に関する世論調査にご協力をという。いつもなら、その機械音を聞いて直ぐに電話を切るのだが、これは中年男性の声。「いいよ」と応じる。20~30代の若い人の声を聞きたいというから、悪いね、こちらはその何倍も生きながらえている、埒外だねと返事をする。でも直ぐには切らないで、どの候補に投票するつもりか、支持政党はあるのか、岸田政権を評価するかしないかといくつか質問して、最後に年齢を70歳以上と確認してきた。安くあげるために使っている電話回線にモンダイがあるのだろうか、バリバリと雑音が入って音声が聞き取りにくい。私の耳が悪くなっているのだろうか。
問いに応えようとして、支持政党がないことに気づいた。というか、小選挙区制ならあれかこれかという二者択一だから、気に入らない政党の逆の側を思い浮かべるが、埼玉県が一区の中選挙区制。ほぼ全部の政党が名を連ねる。
障碍者に議席を確保してそれだけで参議院に風を吹き込んだ政党の名をあげると、意外そうな声の響きが伝わってきた。どうしてというから、意外性かなと応えた。岸田政権をどう評価するかと聞かれて、う~ん、前のアベ・スガに比べたら迷いを見せているところが微笑ましいけど、何かをしたわけじゃないからねと応えた。後からアベさんの声が聞こえてくると、イヤお前さんよりはこちらの方がましだよと思うが、評価となると何をやったかだからね。何もやってないじゃない? と応える自分に驚く。支持政党はと聞かれ「今の政治家には愛想が尽きている」と応じたら、低声で共感するような笑い声になった。
後で電話を聞いていたカミサンが「れいわを支持するの?」と驚いたようにいう。自分でも思っても見なかったなあと、口をついて出ただけの「わたし」の瞬発力の源をふり返る。そうだね、これからどうするか考えよう。
でもね、判官贔屓っていうじゃない。一番いじめられているグループを応援したいって気分は、何か私の出自生育由来に拠ることがあるのかな。そんなことを思いながら来し方をふり返っている。なかなか選挙の当事者にはなれそうもない。
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