2020年5月15日金曜日

引きこもらざるを得ない事態


 一昨日(5/13)、9時45分頃家を出る。通船堀から遊水地の西側を抜け、見沼田んぼの東縁へ寄って見沼自然公園へ向かう。遊水地ではセイタカシギを一羽みる。見沼大橋を越えてから東の大宮台地に上がり、樹林の間を通って国昌寺の東を巻いてマルコの竹林の脇を通り、総持院の東側を回りこんで鷲神社に至る。東縁に再び合流し、自然公園に着く。ほぼずうっと樹林の中を歩いた感じだ。

 
 12時少し過ぎに自然公園のベンチに腰掛けてお昼にする。人はパラパラといるが、皆さん、近づかない。ハンカチの木が残り花をつけていたり、幹の根元に白い花を散らしていたり、4本もあるのに気づく。これは日光植物園の駐車場の大木を見ただけであったが、こんなに小さなハンカチの木がこんなにあるとは思いもよらなかった。
 エナガが何羽も群れている。ヒナが巣立ってもう若になっているのか。
 一週間もたたないのに、野草のお花畑であった野原がすっかり畑に変わっていて、驚く。
 帰るとき、遊水地の東側を一回りする。朝通るとき、「あちらにコムクドリとキビタキがいた」とスコープを担いだ人から聞いていたからだ。だが廻っているうちに、北の方に雲が張り出し陽ざしが陰り、ごろごろと遠雷が聞こえる。夏の夕立のような気配だ。気温は29度とスマホの予報は告げているから、実際には30度を超えているだろう。ここでも師匠は、エナガの群れを見つけ、水が少なくなった池にアカアシシギやコチドリをみつけている。私は草臥れて、双眼鏡を目に当てる元気もだんだん消え失せている。
 郵便局に寄ったら「3時以降は休業」と張り紙をしている。「自粛」に協力しているというわけだ。
 5時間半ほどブラブラしてきた。26000歩。山ほどではないが、暑さに草臥れた。
 
 そして昨日(5/14)10時ころ家を出て、住宅街の静かな裏手を回り、遠回りをして森を辿って、生協に行く。相変わらず生協は、たくさんの人。買い物をしてリュックに詰め、また裏道を歩いて家へ帰る。約10000歩。
 暑さに草臥れ、お昼を済ませて1時間半ほど昼寝をする。ご近所のKさんが八女茶をくださる。半世紀以上お付き合いのある友人のSさんのハガキが昨日来て、その追伸が今日届く。細かい字でびっしりとハガキ両面いっぱいに綴り、いかにも彼のしこしこと歩くしつこく実直な性格が表れている。「外出自粛」が、意外にも昔ながらのハガキのやりとりを、当然のように受け止めて戻っている。
 
 今日(5/15)、自粛解除の39県を横目に、首都圏は相変わらずの「緊急事態」が続いている。ウィルスにどう対処するかが手探りだから、「解除」か「継続」かはあまり関係ないかと思う。
 出版社から「校正には紙媒体を使ってください」と、プリントアウトした原稿が届いた。校正をしっかりやらねばならない。
 ラジオを聴いていると、毎月何百冊かの本に目を通さなくてはならない書評雑誌の編集長をしている方が、「10分間で本を読む方法」を話している。聞いていると、まず本の中ほどを開いて、わかることを書いているかどうかをチェックする。意味不明のことを書いていたり、誤字誤植があると、その本はもう扱わない。本の初めの方や終わりの方はどの編集者も丁寧に手を入れるが、中ほどは手を抜いて、ああ急いで作ったんだなと思うからだそうだ。
 そういうのを聞くと、私のような、ちゃらんぽらんのライターは、耳が痛い。そうだよね。丁寧に作ってこそ、人様に読んでいただけるのだよねと思う。だから、校正にも、力が入る。そうすると、もう何度もみているつもりなのに、直すべきところが次々と見つかる。参ったねえと、つぶやきながら、やっと1/4を片付けた。目がしょぼしょぼして、長くはつづけられない。
 こうして自粛などという上等なものではなく、否応なしの引きこもり状態にある。明日は雨というから、格好の引きこもり日和。校正に専念しましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿