2021年6月28日月曜日

「新規なものに適応」がメンドクサイ

 PCの「緊急事態宣言」に備えようと、後継機PCの物色に足を運んだ。今使っているノートパソコンは重い。持ち運びには不便だ。後継機は、たびにもって行けるものにしたいと「欲」が出る。

 いろんなメーカーのPCが並ぶ店頭をみて回る。ちょっと変わったのが、あった。OSの外のソフトが、クラウドに置かれている。機器本体の仕様はより単純。したがって安い。ソフトの更新も、ウィルス対策も、クラウドの方を通じて行われる。たぶん、保存とかの量によって料金がかかるシステムなのだろうが、こちらは「文書」と「写真」以外、保存するものもない。これくらいでいいじゃないか。そう思って、その新規なPCを手に入れた。

 ただ、もち運びとなると、WIFIがそばに必要。スマホにその機能を搭載するのは無料でできると分かって、3月にやってもらっている。そのときスマホショップのお兄さんが「そういうPCを買ったときに接続の仕方のセット模してあげますから」と言っていたのを思い出して、スマホショップへ持ち込み訊ねる。簡単に、操作の仕方がわかり、接続して帰ってきた。

 さてそれから、セットアップの方法へ移る。ところが、簡単な「説明書」にはない「項目」が現れる。アカウントを聞いてくる。スマホのアカウントを同じでいいかどうか迷ったが、同じものを入れる。パスワードも同様だ。ところがそうやると、クラウドからソフトを入れる「項目」がスキップされてしまって、次の項目へと移って行ってしまった。さあ、どうしたらいいか。問い合わせるには、QRコードを読んでスマホから問い合わせるるーとはある。でも、それしかないのか。

 ここで、作業は中断した。

 かつてなら…と思う。どこで行き詰っているか。段階を踏んで一つひとつ見分けて、行き詰っているところで、さらに細かく手順を踏んでいない部分を見極めることをしたか。「次へ」やってみて、行き詰ったら「戻る」操作がPCならばできる。だが新機種は、スタートアップするまでのモニター画面のどこにも、「戻る」らしきものがない。購入した店では「操作についての相談にいつでも応じる」と案内があった。そこへ行ってみて、尋ねてみるか。それが中断の「理由」。

 今使っているPCは「宣言」であって、まだ「緊急事態」ではないという感触があるからか。不要不急ということもあるかもしれない。ずいぶんあきらめが早くなった。

 新しい、つまり新規な機種に関して、自分でやろうという「根気」がつづかない。養老孟なら「バカの壁」というであろう。「高齢の壁」である。保守的になるというよりも、新規なものを受け容れて、それに対応する変化をわが身に施す気力がわかない。メンドクサイのだね。ああ、これが年々亢進して来ると、あれもこれもメンドクサクなって、体が動かなくなってしまう。そんな感じがする。

 でもまあ、これからまた、購入した店舗に相談しに行く。店舗のお兄さんの言葉をばねにして、何処まで使えるように危機を飼い慣らすのか、やってみる。そういうふうに、一つひとつの所作を、自分で解決して進めるよりも、他の人の助けを借りて歩一歩と積み上げるようになるのだなあと、わが身をみて覆いに感じ入っているところである。

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