昨日(7/31)、食糧棚に賞味期限が7/31のいなり寿司の味付け衣をみつけた。私が元気なら、5月になくなっていたはずのもの。いつも山へ行くときのお昼につくってもらっていた。安売りの時にたくさん買い入れて置いたもの。4月に怪我をしてからは、幾袋か残っているのをカミサンが鳥観や植物観察の折に持っていったのだが、その余りが一つあった。お昼にでも食べようと二人分をつくった。そして今朝、「せっかくお弁当をつくったから、散歩に行こうか」とカミサンの声がかかり、出かけることにした。門番を雇ったから門をつくろうという話を聴いたことがある。奇妙な散歩だが、私のリハビリ度合のチェックにとカミサンが気遣ったのであろう。
青空の晴天。気温は33度まで上がると予報は告げている。9時半、リュックに水を入れ、双眼鏡を首に下げ、カメラも持って歩きはじめる。昨日までの奥日光の歩きが久々に身にこたえて、ふくらはぎが少し痛む。でも、これくらいなら、いいトレーニングになるかもしれない。そう思って、首にタオルを巻き、ひさし付きのモンゴル帽をかぶって日差しの中へ飛び出す。日陰を選んで歩く。思ったより暑さがきつくない。湿度が低いのだろうか。
土曜日とあって、ご近所の公園にも、子ども連れの姿が見える。車の通りも多い。非常事態宣言に切り替えようと政府が言っているが、それに街の人たちが頓着している様子はない。無論私たちもマスクをしている。人通りが少なくなったら外そうと思っているが、たけのこ公園へ入っても、すれ違う人が絶えない。
さすがに木陰の連続になる。マスクを取り、通船堀沿いを東へ向かう。芝川が逆流している。東京湾が満潮なのだ。このところの雨のせいか、水量は多い。通船堀の大木が一本倒れて、堀の中程を塞いでいる。見沼用水路の東べりから流れ込む多い水量が、この大木で堰き止められそうになっている。いつからこうなっていたのだろうか。
東べりに沿って川口の自然公園へ向かう。公園にはたくさんの人が遊んでいる。釣り堀に糸をたれている人も多い。子ども連れは、カマキリをとって遊んでいる。ベンチで一休みする。右の肩甲骨が張ってきた。こりゃ、当初予定していたマルコまでは行けそうにない。大崎公園までにするよとカミサンに断る。
東べりから高台へ上がり植栽の養生地を通り抜けて、越谷道路を渡る。手前のぶどう園やナシ園には車がたくさん止まって地方発送の受付を頼んでいる人が多い。そうか、お盆か。暑中見舞いか。いや、もう残暑見舞いか。
大崎公園も、小さい子ども連れの家族がたくさん来ている。テントを設営して、昼寝もさせて帰ろうというのか。いかにも夏休みの芝生は、はしゃぐ声。お子様に向いている。高台の東屋のベンチに腰掛けて、お昼を開く。11時半。
ゆっくり食事を済ませ、子ども動物園へ入る。鳥も山羊もけだるそう。アカリスだけが元気に飛び跳ねている。ガンやカモといった水鳥たちも木陰にひっそりと身を隠している。
また炎天下へ身を曝して、調節地へ向かう。人影はない。満潮が終わって、芝川の水も順流に流れている。肩甲骨の張りが酷くなり、リュックを左肩だけにかけ、右肩を楽にする。さかさかと歩いて日影に来るとゆっくりついてくるカミサンを待つ。ムクドリが傍らの木に群れて騒がしい。「コムクドリがいるんだってよ、この中に」と、後から来たカミサンが鳥の師匠に変身する。
芝川を渡り、運動公園脇を通る。少年野球のチームがゲームをしている。終わったチームの保護者が車での送迎に勤しんでいる。子どもたちの声がセミの声に混じって忙しない。
そこを過ぎると、日影がない。背の高いビルの影がところどころにあるが、身を隠すには小さい。汗びっしょりになって、黙々と歩く。それもまた、心地よい夏の風景と感じている。家にたどり着いて、リュックを肩から外す。文字通り、やっと荷を下ろした。
シャワーを浴びる。この瞬間が、何よりのご褒美。今日から、ちょっとずつでも、散歩を再開するかな。
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