2021年9月14日火曜日

やってみなけりゃ分からないこと

 先日、カミサンをさいたま新都心へ車で送っていくとき、一時停止違反をしてしまった。「えっ、止まったよ。」

 と私が言うと、その若い警察官は

「ええ、タクシーが来てたから止まったのは見てました。その前のところです。」

  と、100mほど前の、少しカーブして来る道との出合いの地点のことをいう。これまで何度も通っているが、気がつかなかった。

「あそこは止まれだったの?」

「ええ。そうです。」

 送り届けるカミサンの時間が迫っていたので、警察官のいうとおりに書類手続きを受け取り、罰金も支払った。後日、同じ道を通ることがあって、一時停止の看板があることを確認した。概ねまっすぐなこちらの通りをメインと思い込んでいたから、表示に気がつかなかったのだ。

 ところが、ひと月以上もたった頃、「臨時認知機能検査通知書」というのが送られてきて、県の中央部にある「運転免許センター」へ(指定の日時に)来て、検査を受けるようにと通知を受けた。イヤだけれど、やらざるを得ない。高齢者は、違反の罰金に加えて、こうした余分なチェックを受ける、罰則がある。

 それに、昨日(9/13)行ってきた。県の中央部、鴻巣市にある「免許センター」までの車の時間をネットで調べると、1時間2分とある。でも国道17号線の上尾の通過は、いつも混雑している。30分は余裕を見て、家を出発した。ところが朝ということもあって、交通渋滞は、上尾へ行くまでもずいぶんと続いていた。分岐のところで、センター到着予定時刻が、集合時刻を15分もオーバーしている。しかも、naviの案内は、上尾を通らず菖蒲町を通過する裏道を案内する。そちらの方へのトラックなどが渋滞気味に並んでいたので、上尾への道に切り替える。

 ところが案に相違して、こちらの方は、下り線ということもあるのか、スムーズに流れている。naviの予定時刻は、一般道は時速30kmで計算するようにして算出している。17号線は時速60kmで流れているから、順調に到着時刻が縮まり、10分前には到着できると表示された。やったあ。これで、間に合う

 ところが、主要道を外れてから、田んぼの中を案内する。そうしてついに、周りは全部田んぼというところで「目的地周辺です。案内を終了します」と、naviは終了宣言をしてしまった。おいおい、こりゃあ困るよ。

 近くで畑仕事をしていた人に聞く。戻ってローソンの角を右へ曲がれば分かると、教えてくれる。戻る。北の方に大きな建物が見える。あれだ、とそちらへ向かう。大きな駐車場に車を止めたときが、すでに集合時刻。受付は4階。エレベータで上がり、人がたくさんたむろする広いロビーを眺めると、机を置いておじいさんが片付けに入っている。私の姿を認めると名簿をチェックして、

「よかったよ。あと一分遅かったら、ここも片付けちゃったからね。ああ、急がなくていいよ。もう説明は始まっているけど、慌てなくていい。経費の750円を用意してね」

 といいながら、建物の奥へと案内する。そこで経費を納め、説明している会場へと向かう。中年の女の方が説明している。免許証を渡し、指定の席へ座る。時計を外し、ボールペンを出して説明の方へ集中する。ここからあとは、一年前とほぼ同じだ。

 すぐに検査に入り、30分足らずで検査は終了し、その採点とそれの発表とその後のことについて、私を案内したおじいさんが言葉を加えて、終了した。入室から終了まで1時間半。読みかけの本をあらかた読んだ。検査結果は、一年前と同じだった。

 そのおじいさんに、「この免許センターはいつ建ったの?」と尋ねる。昭和63年というから、32年も前のことだ。私の車はまだ購入して7年だから、いかに古いnaviデータでも、狂いが出るわけがない。じゃあどうしてなのか。疑問符を残したまま、帰途につき、順調に走ってお昼ちょっと過ぎに帰宅した。

 車の走行時間のこと、免許センターの位置のこと、naviの誤案内のこと、それもこれも、やってみなければ分からないことばかりだった。なんとか滑り込みセーフの態であったが、危うかった。昔のように、地図をきちんと見てどこを曲がると事前に確認していれば、問題なかったのにと、これまた反省をしている次第。やはり私自身が、変わってきたのかな。

0 件のコメント:

コメントを投稿