「根室バードフェスティバル2022」が、今年も中止の憂き目に遭った。もっとも去年は、全面中止。今年は主たる行事は中止。地元の人たちが行う講演会などは実施するという。4日間、毎日組まれていた探鳥ツアーは、どれも取りやめとなった。宿を取り、往復の航空券をとって進めてきたこちらの参加者の方も、去年に引き続き、それぞれキャンセルの手続きを取った。残念。
もちろんオミクロン株感染拡大が勢いづいているからだ。北海道はまだ「蔓延防止措置」になっていないが、首都圏ばかりか、全国的に拡大の趨勢は、当分止みそうもない。
おっ、今日(1/17)は減ったじゃないかと思ったら「今日は昨日の日曜日の数値だから、検査をやってないのよ」と脇から声がかかる。そんなものか? 確かにその翌日(1/18)の火曜日は、全国の感染者数が3万人を超えた。2月前は、埼玉県も一桁になろうかというところだったから、昨日の1600余の感染者数は驚天動地なのだが、茹でガエルではないが日々の比較で直近相対的に見ているから、思った程ではないと感じていたりする。
まったく、感性ってのは、いい加減だなあ。でも、そのいい加減さがあるから、こんなにピリピリとした世の中を、自助を看板に生きていけるのかも知れないと、矛盾した感懐を抱いている。
大きなイベントの中止は、参加者の方よりも、その実施を準備してきた方々の方が、遙かに大きな打撃を受けているに違いない。毎年恒例行事になっていたとは言え、根室観光協会が中心になってバードウォッチング・ツアーを4日間も設営する。初日の釧路空港到着便の参加者を乗せて、午後5時過ぎまであちらこちらを経巡る。翌日は早朝5時半に出発してやはり夕方5時半頃に帰着する。最終日は、朝から経巡って釧路空港の帰りの便に間に合うように空港へ送り届ける。その間の、宿は参加者が予約するが、昼食などは主催者がツアーに組み込んでいる。ま、謂わばお任せ探鳥ツアー。それでも、4日間飽きることなく楽しめるというのが、この地の冬、極寒季の探鳥の旅であった。
去年も今年も、一緒に行こうと予約していた探鳥の強者たちも、キャンセル止むなしと受け止めてはいる。だが、実は彼らはこちら埼玉周辺の探鳥会では主催者側に回る人たち。根室の準備をしてきた人たちの心痛が、我がことのように感じられているに違いない。私のような、門前の小僧が「残念」と感じているのとは、別様の「無念」の思いを感じ取っていると思われる。
主催者ばかりか宿の方たちも含めて、根室の人たちには、懲りずに頑張ってほしいと願っている。
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