2022年1月7日金曜日

正月完結の「FIN」、初雪

 昨日(1/6)、雪雲が西からやってくるとニュースがながれる。埼玉はどんよりとした曇り空が広がる。リハビリが終わって図書館へ立ち寄り、本を返却しまた借り出して帰宅するまでの2時間ほども、空模様は変わらない。帰宅してみると、関東地方南岸は雪になったとTVが画像を添える。

 さいたま市はお昼も2時頃から雪になった。粉雪のような小粒が落ちてくる。たちまち垣根の頭、駐車場の車が白くなる。子や孫たちが帰り、久々の骨休めって感じに、雪がよく似合う。そう言えば孫たちは、コタツに潜り込んで、まるで爺婆に炬燵は要らないかのように振る舞っていたなあ。

 7時前に車で出発した息子家族は、雪に向かって東海道を西へ走るようだったんじゃないか。芦屋からやってきた孫は、独りでキャリーバッグを曳いて9時半頃に電車に乗った。東京駅に荷物を預け秋葉原をぶらついて何か買い物をするといっていたが、もう新幹線に乗ったろうか。慎ましい振る舞いに頑として自分の好みを譲らないつよさが感じられ、たくましくなった。

 5時頃、駐車場の雪かきをしている音がする。まだ雪は降り続いている。どれ、と玄関から外へ出てみる。車道へ向かう歩道に雪が積もっている。シャーベット状のそれは、いかにも滑りやすそうに感じられる。これで夜の冷え込みがくると、間違いなく滑る。雪かきスコップを出して車道までの雪を脇へどける。何年前であったか、同じように雪が積もったとき、車道までを除雪したのに、すぐに元の木阿弥というように降り積もって覆われてしまったことがあった。あのとき雪かきは面白かった。だが、これが毎日続いて、しかも放っておくと、家から出られなくなったり家が潰れるという雪国にあっては、面白いってもんじゃないだろうとも思い、村上春樹がどこかでそんなことを書いていたことを思い出していた。人生って、雪かきみたいなものよと言っていたんだっけ。

 息子から「道中なかなかの降雪でした」とメールが入っていた。芦屋の孫からは「無事家に着きました」と、これもメール。年寄りの正月がすっぽりと雪に包まれて完結の「FIN」という文字が流れていった感触であった。

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