3日前に芦屋の孫が一人でやってきた。大学生になって、親とは別に行動するようになり、友人と会うなどの宿泊地にするつもりなのかもしれない。その翌日に名古屋の孫が家族でやってきた。こちらはまだ高校生と中学生。従兄弟同士で交わす言葉が、一寸した遠慮というか、互いの立ち位置を尊重した物言いになっていて、「面白うて喧嘩になりぬ」幼い頃の遠慮会釈のない遣り取りと違って成長を感じさせる。
正月に奥日光へ行く。今年からスキーではなくスノボをしたいという。大学生の方は、バイトで稼いだ資金で自分好みのウェアなどを購入したいという。高校生の方も靴や防寒の品が必要というので、そちらは父親が付き合った。
最初,スキーなどのスポーツ用品店を検索したら、大宮西区に昔ながらの大規模店があることが分かって、車で足を運んだ。11時からというので少し待たされたが、開店して店員に聞くとゴルフ用品しか扱っていないという。ネットには特売しているような案内があったよというと、そんなこと私にいわれても・・・と困ったような顔をしている。昔の大型店が、電話機も含めて売り払って変わってしまったのかもしれない。ネット情報は、削除して置いてほしいものだ。
近くのスキーなどのスポーツ用品店を検索すると、与野区にあった。そこへ向かう。大型店舗というより一つの街といった方がよいような3階建ての総合店舗のごく片隅に、結構大きなスポーツ用品店があった。人が多い。いくつかの防寒用品の「男性用のは売り切れ」といっていたから、年末と正月にかけて野外活動へ向かう人は多くなっているのかもしれない。
孫たちは、言葉を交わしながら品定めをする。二人の靴の大きさが28センチといっしょだという。170センチを少し越えたばかりの高校生孫も180センチを超えている大学生孫に、いずれ追いつくかもしれない。そう思ってみると、二人とも本当によく食べる。まさしく成長期だ。
お目当ての品が何処に置いてあるのかわからないほど大きい。店員に聞けばいいのにと私は思うが、若い彼らは聞こうとしないで、タグを子細にみて、同じように見えるこの二つの品が倍ほども値段に違いがあるのはなぜなのかを考えている。ああそうか、私世代はアナログだからすぐに店員に尋ねる。だが若い人たちはデジタル世代、人の手を煩わせることにためらいがあるようだ。そういう気遣いをみると、若い世代は人と接するのにうんと優しくなっていると思った。
大学生の孫は自分の懐具合と相談しながらあれこれ迷っているのが、微笑ましい。なんと2時間も掛けて買い物をし、お昼をフードコートで済ませて帰宅した。滞在時間は3時間ほどになった。私にとっては、久々の雑踏。若い人の好みというのが、TVなどで観るほど私世代とかけ離れていないのに,ちょっと安堵する気分でもあった。
さて、出かける準備をしなくてはならない。夏から秋にかけて、部屋の片付けや移動などで品物を動かしたせいか、いつもの場所にない。はて何処に置いたか、探し物をすることになった。井上陽水の「さがしものは何ですか~」と声が聞こえてくる。
のんびりとした年の瀬だ。夕食には7人分の蕎麦を打つ。その段取り手順も考えなくちゃあならない。