昨日からお盆。お墓のない私らは、別に医療専門家の声に耳を傾けたわけではなく、家に逼塞している。そう言えば為政者は、コロナに関してもう声も上げなくなった。お役御免になっちゃってるって、わかっているだろうか。
そこへ台風がやってきている。空には雲が張り出し、風が吹いてカーテンが大きく膨らみかつ網戸に張り付く。暑さが和らぐ。朝4時前に目が覚めて、よしなしごとを書き付ける。朝食も終わり新聞の折り込み広告に目を通していたカミサンが「あっ、お豆腐が安い」と声にする。このところご近所農家の100円棚に見事なゴーヤがお店の半額ほどで並ぶのを買ってきてチャンプルーにしている。
でもねえと、カミサンの腰は重い。間もなく台風が静岡へ上陸しようとしているとTVが叫んでいる。外はまだ静か。ちょうどよしなしごとに一段落ついた私は、涼しさもあって3キロ半ほど先の生協へ行ってきてもいいよと散歩気分で口にして出かけた。途中にある図書館に返す本もある。家を出て直ぐに空を見てとって返し、折りたたみ傘をリュックに入れる。
図書館で本を返し「今日返却された本」の棚をみると、半月ほど前に(上)巻を読んだ宮部みゆきの(下)巻が並んでいる。他にもう一冊真山仁の面白そうなタイトルを借り出して、生協への道をとる。
おっ雨になりそうだ。リュックの傘を取り出す。開いて霧雨を避けようとするかしないかのうちに、雨は大粒となり大量になり、強い風がバケツの水を浴びせかけるように降りかかる。まだリュックを背中に戻していない。本が濡れては大変とリュックを体の前にもって水から護る。半ズボンで歩いていたから、たちまち顔とリュック以外はまるでプールに入ったように水浸し。強い風に傘はときどき逆開きになる。生協へはまだ1キロほどもあるが、いまさら帰るのも業腹。寒くなるわけじゃない。どうせ濡れるのなら、このままと歩を進める。500mも行かないうちに大降りの雨は小降りになり、生協に着く頃には霧雨に変わった。やれやれ。
今日は土曜日か。結構人がいる。それとも土砂降りで雨宿りの人たちが溜まっているのだろうか。精算カウンターに人の列はないから、思ったほど人はいないらしい。本をビニールの買い物袋に入れてリュックの底に置き、その上に買った物を詰める。これでどんなに濡れても凌げる。リュックを前に抱くようにしてお店を出る。雨は止んでいた。ゴロゴロと雷が鳴っている。
二本おおきな道路を渡るのだが、どちらでも信号待ちをすることなく、早くお帰りなさいと先をせかせるようだ。靴も水浸し。玄関で靴下も脱ぎ、短パンTシャツも洗濯籠に放り込む。すっかり着替えて1時間半の散歩を終えた。
台風がやってきたのは午後から夜にかけてから。ばらばらばらと音を立てて降りかかる雨は、今朝ほどのそれと同じくらいかなと思わせた。色はかわらじ。
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